2012年も風人園をよろしくおねがいします

新年に向けてのお庭のお手入れで大変忙しい12月でした、もう大晦日。

あと数時間で新年となります。

風人園も無事新年を迎えることが出来そうで幸せに感じております。

2011年は2度の怪我もありましたが、大事には至らず幸運でありました。

たくさんの新しい出会いもあり、風人園にとってはとても良い年であったと

思います。これ偏に風人園に関わって頂きました皆さまのおかげだと

感謝しております。

風人園は10年目の年を迎えております。

今、幸運にも風人園創業以来最高のスタッフで活動させていただいており、

より良い仕事を提供させていただいております。

2012年も更なる向上を目指して日々精進いたす所存でございますので、

どうか風人園をご愛顧いたけますようよろしくおねがいします。

本年はありがとうございました。

風人園    大西秀明

後悔

昨日大切なお客様の一人がお亡くなりになりました。

その方は生前中大変地位のある人でしたが、大変気さくで

田舎のおやっさんでした。お庭の松の木がとても良くなったと

大変喜んでくださり、たくさん褒めていただき、可愛がっていただきました。

若い職人にも「頑張らなあかんぞ!」っと気さくに励ましてくれたり、とても

人間味のあった方でした。

その方がお盆過ぎに入院される前、私に「お庭を頼んどく」と

託しておられました。

早く手入れさせていただかなアカンと思いつつ、多忙で後回しになって

いて、近々にも行こうかと考えていた矢先にこの訃報でした。

お庭を託された日から僅か2ヶ月。全然元気だったのに...

お客様は後のことに憂いの無いよう、ちゃんと私に託されていたのに

何としたことか!

亡くなる前に自宅に帰られたそうです。

その時に「ちゃんとお庭を綺麗にしてくれてあるな」と安心して貰いたかった。

残念でなりません。故人に申し訳なく思います。

自分自身常に悔いの無いように仕事をしていかなければならない。

このことを今回教えられました。

この思いを忘れぬためブログに記すことにしました。

竹垣

ずいぶんご無沙汰をしておりました。

風人園もお正月に向けてのお庭のお手入れに大忙しです。

仕事って不思議なもので忙しい時期にいろんな他の仕事が入ってきます。

お友達の旅館歌藤さんのベランダと露天風呂の竹垣を作っていました。

大広間の窓からの風景も悪くて、ずっと悩んでおられたのですが、

新しく出来た露天風呂が丸見えになってしまうので、決断されました。

お風呂の上ということもあり人工の竹垣をすることに。足場も悪くとても苦労しましたが、

今日、工事を終えることが出来ました。

出来上がるとなかなかのボリュームだったことが伺えます。

 

 

 

広間からの景色もピシッと締まりましたね。

お盆前のお庭のお手入れ

台風が去っていきました。

なんだか不思議な台風でした。潮岬付近でいながら、

吉野は風もなく、雨もふらず…変なの。でも大きな被害もなく

よかったです。

さて、どうこうしている間にお盆まで約20日となりました。

これからはお盆前のお庭の手入れの時期なのですが、

梅雨やイベントや台風やですごく遅れています。

頑張らなければ...

割り箸職人

お庭の話とは全く関係ないけれど、私が住む国栖の里は

手漉き和紙が有名ですが、割り箸の産地でもあります。

私の両親も割り箸を今でもつくってます。

小さな小さな家内工業ですが50年以上のキャリアです。

私も子供の頃よく手伝わされましたものです。

この辺りでつくられている割り箸は桧や杉の割り箸で、いろんな種類があります。

普通の人々はあまり気にもしない物ですが、工業製品としては

なんとも手間のかかる物なのです。自然の素材ですから、同じようで

全く同じ物はないので、他の工業製品のようにオートメーション化

というわけにはいかないのです。機械を使っていても、人の手による所が

非常に多い。

もちろん危ないし、素人にはマネは出来ません。

割り箸職人です。とても安くて使い捨てするものですが、

職人の作った作品なのです。

高級な工芸品とかでなくても、至る所に職人仕事ってあるのですね。

オヤジたちはノギスとかで精密に計るわけでもないけど、

いつも同じように同じ物を作っている。職人が職人と呼ばれる

ところだろう。素晴らしいと思う。もしこの記事を読んでくれたなら、

一度箸というものに気を留めて下さい。わかりにくいけど違いがありますから。

味もちがいますから。

僕自身はおやじのように庭職人を通すのか、作庭家などと

ちょっとホワイトカラーっぽくなっていくのか?

どちらも捨てがたい。

 

 

奈良ホテル

昨日友人の結婚式で奈良ホテルへ行きました。

前の道路は何回も通ったことがありますが、中は初めてです。

アインシュタインも泊まったこともあるという。

何もかもが昔のままで、時間が止まっているみたい。

ホテルで働く人達の服装もレトロな感じです。

風格があり、さすがは奈良で一番のホテルです。

でも、お庭のお手入れははっきり言って悪かったです...

人が結ばれるというのはとても素敵でした。

気持ちの良い1日が過ごせました。

 

吉野山の隠れ宿

風人園のお得意様でこのブログにも何度か登場している

風人園イチオシのお宿をご紹介します。

吉野温泉元湯です。

島崎藤村ゆかりのお宿だそうで、古くから修験道や文人の方々が

来湯されたそうです。

吉野山の上には登らないのですが、ここから徒歩15分で吉水神社や

如意輪寺にいくことが出来ます。

山間の一軒宿で街では味わうことの出来ない静寂と大自然を満喫

出来ることと思います。

そしてこじんまりとした玄関先からは想像出来ない広い庭園があります。

見事な枝垂れ桜に山々に咲くヤマザクラ、50株以上あるツツジと

四季折々のすがたを楽しむ事ができるお庭です。

現在の枝垂れ桜のつぼみの状況です。

吉野での宿泊にどうぞ

自然とともにすごす

昨日お手入れ完了です。

庭木たちが透かされ木漏れ日がさすようになりました。

こちらの中庭で一番目をみはるウメの古木も柔らかく透かしました。

キンモクセイ、アラカシ、イトヒバ、マキ、モッコク、ウメ、ウメモドキ…

刈込鋏使っていません。自然の姿を尊重しながら鋏をいれていますので、

とても落ち着ける庭です。

お家の方が縁側で読書をしたりと生活に自然を取り込むという

庭本来の姿であるように思います。とても贅沢な空間ですよね。

このお庭には私の理想があります。

吉野について考える

お庭の紅梅もボチボチ咲き始めました。

カスミハジメテタナビクとはいかない天気でしたが、確実に春は

近付いているようです。

今日は久しぶりに地元での仕事です。

道路から小道を上がり門家のあるお宅で、その中庭です。

ここは外界の雑踏からは開放される風人園がお気に入りの場所です。

今日明日でお手入れします。

夜は、これからの吉野を案じ情報を交換している仲間とのミーティングです。

本日はそこに平野デザイン研究所平野湟太郎さんに合流していただきました。

又、ミーティング場所に平野さんのオフィスも提供していただきました。

平野さんは昨年1月に東京から窪垣内にオフィスごと移転してこられました。

我々と違った目で見た吉野のことや、若者が少なくなっているこの村でのデザイン学校

をつくる夢、景観、世代を越えて生き続けるデザイン、日本文化について

などたくさんのことを教えていただきました。

平野さんからお庭の事で的確な解説をしていただき、自分があれほど

わかり易く、人を惹きつける説明が出来ないであろうことにいささか反省です^^;

短い時間ながら、とても充実した時間を過ごすことが出来て、とても満足です。

平野さん今日はありがとうございました。

法然上人八百年大遠忌

現在いつもお世話になっている浄土宗のお寺の庭園管理を

させていただいています。

明日は浄土宗の宗祖である法然上人の八百年大遠忌の日です。

浄土宗のこちらのお寺でも法要が行われます。

明日の大切な法要に美しいお庭で参拝の方々をお迎えすることが出来ます。

なんとか片をつけることができてホッとしてます。