珠光茶会@ならまち

奈良市の目玉イベントの珠光茶会が始まりました。

このお茶会を通した観光イベントというのが、同じ社中の地域活性局の藤丸くんが

2年前の会社の5周年で事業発表を行っていた事業でした。それが奈良市全体を巻き込ん

大きなイベントへとなりました。

12日私達の社中は奈良町会場の旧大西家住宅において釜をかけさせていただきました。

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旧大西家住宅は今回初めて一般公開され、広間の1室もお茶室へと

改装されました。お茶室の監修は奈良の茶道具工芸家の川﨑鳳嶽先生です。

師匠のご主人でもあります。おかげで床の間の竹格子に藤を巻くお手伝いをさせていただ

いたりとたいへん勉強になりました。またその日は茶室開きの日ともなりました。

本番は約70人のお客様をお迎えし、ご接待させて頂いたわけなのですが、やはり

付け焼き刃なもので、問答にもお恥ずかしい限りでした。

しかしながら、本番というのはどんなことにせよ、たいへん学ぶ事は多いものです。

後の夢に一歩進めたかなぁ。

そんな気がします。

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※お茶会は無事終わったのですが、当日の出来事である正客さんのお話。

亭主と正客さんはお道具の事やお茶室の事で問答されます。

ある種道具自慢みたいなところもあって、あまり好きではない部分では

あるのですが、最高のお道具をもってご接待するという意味では礼を尽くす

事になるのかな。

しかし今回どうも正客さまの主茶碗がお気に召さなかったそうで、

こんなのは3万円ほどで売っているとか言うし、あらゆる道具に本物なら

箱の書き付けを持ってこいだの、他のお客様を叱りつけるなどと困ったもの。

ただのお客様なら嫌なお客様だったですむし、こんなところにワザワザ書かないんです

が、この方お茶の先生だそうなんです。しかもたくさんお弟子さんがおられるよう

です。お気に召さない部分はお詫び申し上げるとしましても、

同じ茶道をするものとして無礼すぎると感じるのです。

僕が知りたい茶道とはこんなものではないはず。

とりあえずは僕の師がそんな方ではなく、良かったです。

お手入れの怖さ

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この間からいっていたお手入れのお宅の松の1本。

この松は風人園のスタート地点にほど近い松になります。

初めて触った時は3年ほど手入れが抜けていた松でした。枯れてきたからお願いしますということでした。

しかし前の方の剪定が良かったのか、あれだけ荒れていたのにも関わらず、いきなりかなり素敵な松になったのです。

お陰で近くのお寺さんなどに声をかけていただき、今があるようなものです。

12,3年になるだろうか?その間には病気がどうしても治らなかったりしましたが、最近は調子が良いようです。

さて、題名のお手入れの怖さということですが何を言いたいか?

実はこの松、数年前にもっと良くしてやろうと思い、みどり摘みを2年間行いました。しかし元々葉性の良い短い葉の松だったので、

芽を摘むことで、葉が短くなりすぎたので余計にブサイクになったことから、今はもう行っていません。

でもその2年間にミドリ摘みを行うということは、鋏の入れ方が全く違うということなのですね。

極力無駄な枝を省いてしまうので、グンと芽の数が減ってしまうのです。ですから新しい芽の出方、強さなど

以前とずいぶん変わってしまいました。懸命に戻そうとしていますが、なかなかそうはいきません。

もっともっと柔らかい松だったんですけど、今は写真の通りです。

そう、我々の鋏の入れ方次第でその木の性格まで変えてしまうのです。

それは松だけではなくて、今人気の雑木なんかもっと顕著にあらわれます。

だからしっかりと間違いのない方法を取らねばなりません。

今回は恥ずかしながら悪い例を出しましたが、もちろんその逆、全く違う素晴らしい木へと変身もします。

自省の念を込めてブログに記しておきました。