お手入れの怖さ

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この間からいっていたお手入れのお宅の松の1本。

この松は風人園のスタート地点にほど近い松になります。

初めて触った時は3年ほど手入れが抜けていた松でした。枯れてきたからお願いしますということでした。

しかし前の方の剪定が良かったのか、あれだけ荒れていたのにも関わらず、いきなりかなり素敵な松になったのです。

お陰で近くのお寺さんなどに声をかけていただき、今があるようなものです。

12,3年になるだろうか?その間には病気がどうしても治らなかったりしましたが、最近は調子が良いようです。

さて、題名のお手入れの怖さということですが何を言いたいか?

実はこの松、数年前にもっと良くしてやろうと思い、みどり摘みを2年間行いました。しかし元々葉性の良い短い葉の松だったので、

芽を摘むことで、葉が短くなりすぎたので余計にブサイクになったことから、今はもう行っていません。

でもその2年間にミドリ摘みを行うということは、鋏の入れ方が全く違うということなのですね。

極力無駄な枝を省いてしまうので、グンと芽の数が減ってしまうのです。ですから新しい芽の出方、強さなど

以前とずいぶん変わってしまいました。懸命に戻そうとしていますが、なかなかそうはいきません。

もっともっと柔らかい松だったんですけど、今は写真の通りです。

そう、我々の鋏の入れ方次第でその木の性格まで変えてしまうのです。

それは松だけではなくて、今人気の雑木なんかもっと顕著にあらわれます。

だからしっかりと間違いのない方法を取らねばなりません。

今回は恥ずかしながら悪い例を出しましたが、もちろんその逆、全く違う素晴らしい木へと変身もします。

自省の念を込めてブログに記しておきました。

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