日本庭園協会島根支部の講習会に参加しました

8/25-8/26の三日間島根県の安来市というところでお庭づくりの講習会があり、

参加してきました。安来市といえば有名な足立美術館の庭園がありますが、そこではありません。

旧奥野邸といところですが、国の有形文化財に登録されているところです。

安諸定男親方による編笠門と桂垣の講習でした。

どちらも大変手間のかかる仕事で、なかなか実際に施工できるチャンスはありませんので、

願ってもない機会でした。

初日朝3時に家をでて友人二人と車で行きました。到着は9時でした。

講習会と言ってもそれは戦場のような様相です。

こんなことをしますとか、人員の割り振りとかもなく、自ら仕事をさがしつつ

気になる仕事のやり方をチラ見するという、完全に修行時代の現場のようでした。

完成はこんな感じです。

 

桂垣です。竹穂を選別して一本一本貼っていきます。

 

編笠門です。クリの自然の木を柱や棟木や垂木にして、大工並に木組みをしてあります。

屋根の曲線などすごい技術が詰まっています。門の仕事には入れなかったので、チラ見と写真でふむふむといった

感じで、まだ取得出来てませんが色々中身がみれて良かったです。

安諸親方のすごいのはただの講習会と違って、門と垣だけでなく、きちんと庭の空間を造っていきます。

だから園路もつくりますし、三和土や飛び石、塀の屋根葺きまでやってしまいます。

時間が足りなくても、貪欲にディテールなどにもこだわっていきます。

 

安諸親方は現場を見回っては、面白い冗談を交えながら、仕事を教えて下さいました。

本当に温かい大きな親方でした。お元気な内にいろんなことを教えてもらうことが出来て

充実した三日間でした。参加している人たちも猛者ばかりで、若くともめちゃくちゃ技術を

持っていて、自分ももっとやらなければ!と刺激になりました。

庭園協会島根支部の皆さんには感謝でいっぱいです。

 

 

 

 

2016~回顧Ⅲ

1月も中旬になりました。

今年は街路樹サミットin大阪の開催というスタートとなりましたけど、おかげさまで

たくさんの人たちにきてもらえました。またブログにアップしたいと思います。

まだまだ2016年。

3月13日に茶道の師匠と旦那様で木竹工芸士の鳳嶽先生に同行して慈光院へ

行きました。鳳嶽先生が扁額をつくられたお客様が奈良へ来られるということでした。

慈光院で長老に案内をしていただき、お蕎麦を頂いてきました。

そして近くにある椿寿庵を覗いてきました。1000種の椿が圧巻でした。

まさかこの日が鳳嶽先生と最後になるとは夢にも思いませんでした。4/5に

お亡くなりになられます。

そして3/27.28と千葉から高田造園の高田さんが来られました。

吉野での桜の再生のスタートの日になります。

27日の夜に50名ほどの講演会を開催し、町長を始め今回の一連の事業を

作ってくれた中井議員、吉野山保勝会の理事長と参加者とともに懇親会。

三重県や兵庫県からも来てくださいました。

28日には吉野山へ出向き竹林院群芳園へ今までとは違う考えの元桜を

植樹しました。

歴史に残る一日になるかもしれません。

4月9日

あるご縁から奈良県の映画監督河瀨直美さんのイベントに参加することになりました。

監督の出世作の『萌の朱雀』のロケ地でもある西吉野平雄地区で行われました。

西吉野出身で萌の朱雀でデビューの尾野真千子さんも一緒でした。

記念植樹で桜と紅葉を植えました。

尾野真千子さん顔小さかったです。

元気に育ってほしいです。

Ⅳにつづく…

 

 

夢窓庵に行ってきました

お客さんに教えてもらって行きたいなぁと思ってて、行く段取りをしたのが10月。

ようやく決行の日がやって来ました。

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奈良 夢窓庵です。

女将さんが35年前から庭師をしてはるそうです(今もなお現役!)

しかもミシュラン2つ星!

ちょっとお値段しますから頼みやすい庭仲間で

女将さんは慣れてへん僕達に気を使ってか、ずーっと気さくに話をしながら

場を和ましていただきました。

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こんな太いワサビで頂いたお魚は美味しかったです。

あと山葡萄のワインがめちゃめちゃ美味しかった。

来年も行こう!と誓って店を後にして、最近作った奈良町のお庭を

みてもらって、今度は串かつ屋台で2次会。

やっぱりこっちかな。僕らは(笑)

とても楽しい1日でした。

ちょっと慣れたので来年は増員して挑みたいな。

 

2015年も奈良の庭師 風人園をよろしくお願い申し上げます。

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あけましておめでとうございます。

2015年もあっという間に3分の1を過ぎようとしています。

昨年は正月を迎える直前までバタバタして、

年が明けましても、もう3日から始動という例年にない仕事師のような

始まりとなりました。さぞ良い年になることでしょう。(希望)

今年初の現場はお宮さんの杉などの伐採でした。

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懇意にして頂いている宇陀市の東和園様からの依頼です。

昨年12月にとの事でしたが誰も人がおらず、私自身もパニックでしたから、

年明けの本来の休みを利用することにしました。

この正月に助けてくれたのがクライミングでは全国区の戸出さん、大阪の庭師はなぶさ庭縁より

松葉さんでした。

最終日は雨だったにも関わらず、完璧に仕事をこなしてくれました。

危険な仕事でしたが無事終了することが出来ました。本当に感謝です。

仲間って本当に大事ですね。

そして今は16日に完工に向けて奈良町でお庭改修しております。

頑張ります。

一昨年、昨年と人不足により多くのお客様にご迷惑をお掛けしましたが、

現在1名の若手スタッフが頑張ってくれています。また5月には更に1名加わる予定です。

これで何とか質の高い仕事を目指していけそうです。どうか本年もよろしくお願い申し上げます。

師走のある一日

今年も泣いても笑ってもあとひと月。私達も追い込みをせねばいけません。

ですが、今年はそうゆうわけにもいきません。今日は小学校のマラソン大会。

会長の私はもちろんお手伝いです。

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今年はこんな感じで半日お休みとかがかなり多かったです。

スタッフが入っていなかったらどんなことになっていたか^^;

その後はもうすぐ始まる奈良町の現場の材料の下見にニワプラス仲間の美原の北野緑生園さん

へ向かいました。丁度お昼休みに着いたので、時間を潰そうと鋏屋一番の中村金物へ行くことに。

ここから車で30分。グーグルナビでようやく到着と思いきや、無いじゃないですか。あれ?

改めて調べると中村金物違いですやんか!

またまた30分かけて、今度こそ到着。北野さん所から1時間かかりましたよ。

せっかく来たのでモノを物色。欲しいものばかりでヤバイ感じです。

耐え切れず、色々心の中で理由を付けては買っちゃいました。

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吾妻川の芽切り剪定鋭型。吾妻川は昔使っていたのだけれども、形がエエカンジだったのと、根本が真っ直ぐに

なっているところが決め手。じゃなければ秀久でした。今持っているのは新人君にプレゼントす事にしよう。

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見なきゃ買わなかった。友達のを一度使っていて、いつかはと思っていました。まぁまぁするので

躊躇しておりましたが、次の現場であると便利そうだったので。

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今更こんなカバンを。刈り込み2,3本入れるのに買いました。

とまぁ結構ガッツリと買いましたよ。大丈夫だろうか?

そして次の打ち合わせまであまり時間が無いので、北野さんところは無理か?と思いましたが、

ナビで調べると驚愕の所要時間20分!!なっなんと!

1時間かけて来たのに、20分で来れるところだったとは…

という訳で北野さんところでちょっとモミジを見せてもらって、今度ゆっくり選びにくることで、ここを後にしました。

 

そして奈良町へ工程の打ち合わせに年末のピークを使わなくてはいけなくなってしまいました^^;

どうなるお手入れ?!

皆さん応援お願い致します。

頑張って乗り切りますぜよ

珠光茶会@ならまち

奈良市の目玉イベントの珠光茶会が始まりました。

このお茶会を通した観光イベントというのが、同じ社中の地域活性局の藤丸くんが

2年前の会社の5周年で事業発表を行っていた事業でした。それが奈良市全体を巻き込ん

大きなイベントへとなりました。

12日私達の社中は奈良町会場の旧大西家住宅において釜をかけさせていただきました。

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旧大西家住宅は今回初めて一般公開され、広間の1室もお茶室へと

改装されました。お茶室の監修は奈良の茶道具工芸家の川﨑鳳嶽先生です。

師匠のご主人でもあります。おかげで床の間の竹格子に藤を巻くお手伝いをさせていただ

いたりとたいへん勉強になりました。またその日は茶室開きの日ともなりました。

本番は約70人のお客様をお迎えし、ご接待させて頂いたわけなのですが、やはり

付け焼き刃なもので、問答にもお恥ずかしい限りでした。

しかしながら、本番というのはどんなことにせよ、たいへん学ぶ事は多いものです。

後の夢に一歩進めたかなぁ。

そんな気がします。

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※お茶会は無事終わったのですが、当日の出来事である正客さんのお話。

亭主と正客さんはお道具の事やお茶室の事で問答されます。

ある種道具自慢みたいなところもあって、あまり好きではない部分では

あるのですが、最高のお道具をもってご接待するという意味では礼を尽くす

事になるのかな。

しかし今回どうも正客さまの主茶碗がお気に召さなかったそうで、

こんなのは3万円ほどで売っているとか言うし、あらゆる道具に本物なら

箱の書き付けを持ってこいだの、他のお客様を叱りつけるなどと困ったもの。

ただのお客様なら嫌なお客様だったですむし、こんなところにワザワザ書かないんです

が、この方お茶の先生だそうなんです。しかもたくさんお弟子さんがおられるよう

です。お気に召さない部分はお詫び申し上げるとしましても、

同じ茶道をするものとして無礼すぎると感じるのです。

僕が知りたい茶道とはこんなものではないはず。

とりあえずは僕の師がそんな方ではなく、良かったです。

ニワプラストショカンパートⅡでございます

10月にニワプラストショカンパートⅠが開催されましたが、つづく第2弾です。

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今回はハナムラチカヒロさん。なにかしら面白そうな予感です。

私奈良のメンバーのクセに不参加というなんともショボイ事なんですけど

まぁ僕みたいな庭仕事でない方々に参加して頂いて庭の裏面みたいなところを

感じるきっかけになってくださったら私達庭の人は嬉しく思うわけです。

皆さんご参加くださいませ。

申し込みはhttp://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-1064.html

奈良県立図書情報館のホームページです。

プチ観光

 

今日は奈良市内での仕事が思いのほか早く終わったので、ちょっと奈良観光をしましたよ。

まずは、称名寺に。侘茶の祖村田珠光の出家したお寺で、珠光庵なるお茶室があるとな。

誰もおらず、外からしか見れませんでした。また今度。

それから生駒まで足を延ばして、宝山寺へ。

ここにも立派な茶室があります。でも見れませんでしたけど(-_-;)

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でも獅子閣という素晴らしい建物を見ることができました。

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この宝山寺という場所は完全に空気が違ってる。さすがは行場です。

またゆっくり来よう。

次は法隆寺。こんなに広かったっけ。

 

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さすがは世界遺産。すこし歩いただけで納得。

そして僕らが法隆寺と言えばこれ、

版築土塀。土を少しづつ突き固めた工法。

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独特のラインが出ます。

やはり渋い。

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さすがに古いものがいっぱい。

このクスノキもかなりのもんだ。

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おもろい灯篭もけっこうあるし、鬼瓦みてても結構楽しめる。

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こんど、お友達にゆっくりと案内してもらおう。

斑鳩の人案内してくれるかな。

プチだけど、言った場所は超有名な半日でした。

北町week飛び出せフルコト!!~良し良し吉野~

 

今日は奈良北町サクラバーガー2Fのホ・スセリで日替わりイベントに参加しました。

吉野スタイルさんにフルコトさんからお話があり、僕ら仲間も加わり参加しました。


北町week飛び出せフルコト!良し良し吉野

吉野スタイル巨匠の2人磯崎さん、山本さんのプロデュースの元みんなの力結集で

新鮮な吉野の時間を作れたように思いました。

とても楽しかったです。

今回僕が出したのは箱庭付土のテーブル、シロヤマザクラの苔玉2つ、盆石風

吉野のモノをもっているわけでもない庭職人の苦肉の策でもありましたが、

自分が出来そうな事で面白そうと思うこと、何か雰囲気が変えれるもので吉野を

連想できるそうなことをイメージしてやってみました。

クオリティーの高さにいささか不満ではありましたが、ホ・スセリの雰囲気には

そこそこ合ったようでした。とりあえずホッとしました。

褒めていただける方もおられとても嬉しく思いました。

何かしらやってみるのってすごく勉強になるし、これからもいろんな挑戦を

していかなアカンなと思う一日でした。長い1日でした。


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記念植樹しました

今日はいつもお世話になっている歯科医院を営まれている先生からのご依頼で

先生の母校の中学校の60周年の記念植樹をさせていた来ました。

ご提案させていただいた樹種から今回選ばれたのはナンキンハゼです。

奈良ホテルの近くに素敵なナンキンハゼが生えています。

緑が優しく、紅葉、冬の白い実と季節を感じさせてくれるこの木も私の好きな木の

一つです。

今回植える場所は中庭で、クスノキが植えられていたのですが、5年たっても全く大きくならず、

枯れてくるということで、クスノキを撤去しそこに植えることになりました。

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撤去していてこの木がなぜ育たなかったのかがわかりました。

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不織布のポットをつけたまま植えられていました。

これには参りました。めちゃくちゃです。どんな人がこんな植え方をしたのか...

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私たちはどんなところにでも入れる技術があります。だからクレーンなどが入らない中庭のような

場所にも、大きな木を植えることが出来ます。やはり少しでも幹が太いと貫禄がでるものです。

今回はこの植樹にあわせて、八重桜の卒業植樹祭のお手伝いもさせていただきました。

生徒の代表と先生そしてOB会の会長がセレモニーを行い、一人一人が土を入れられました。

今年で4年目の事業だそうです。校長先生が10年後、20年後に桜の園になっていることを

祈っていますとおっしゃていたとおり、美しい園になることでしょう。

生徒たちにも良い思い出の木となることでしょう。

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このような人々の記念の事業に携われることはとても幸せに思いますし、

こういった場所に関われるこの仕事が誇らしいと思います。

元気に育って欲しいです。