更新するのに大変手間がかかりましたので、思い切ってホームページをリニューアルしました。ブログとウェブページが別々でしたが今度は統合されてます。
風人園の詳細も日々の出来事もこちらからよろしくお願いします。
カテゴリー: お庭の仕事
透かし練習会@白雲荘
参加者が定員を超えましたので参加の応募を締め切らせて頂きました。ありがとうございます。考えられてました方、今回やむなく参加出来なかった方、次回どうぞよろしくお願いします。
ブログをご覧の皆様いつもありがとうございます。
恒例となっております樹木の透かし剪定の練習会を開催する予定です。
とき 6月24日(土) 午前8時
場所 吉野山白雲荘
参加資格 プロの方のみ
この透かし練習会は普段の現場作業ではじっくりと出来ない透かし剪定を思い存分
時間をかけて練習してくださいという企画です。色んな参加者の技術を盗んじゃうチャンスでも
あります。今回の目玉はシルキーさんが新作鋸をひっさげて来てくれます。
また白雲荘という建物は吉野の財閥阪本仙次氏の別荘で岩崎平太郎という建築家の
建物で吉野でありながら数奇屋造りの見事な建築物でもあります。
参加希望の方を若干名募集したいと思います。我はと思う方はコメント、
メールniwa@fujin-en.comまでよろしくお願いします。
実用と風景
お手入れの怖さ
この間からいっていたお手入れのお宅の松の1本。
この松は風人園のスタート地点にほど近い松になります。
初めて触った時は3年ほど手入れが抜けていた松でした。枯れてきたからお願いしますということでした。
しかし前の方の剪定が良かったのか、あれだけ荒れていたのにも関わらず、いきなりかなり素敵な松になったのです。
お陰で近くのお寺さんなどに声をかけていただき、今があるようなものです。
12,3年になるだろうか?その間には病気がどうしても治らなかったりしましたが、最近は調子が良いようです。
さて、題名のお手入れの怖さということですが何を言いたいか?
実はこの松、数年前にもっと良くしてやろうと思い、みどり摘みを2年間行いました。しかし元々葉性の良い短い葉の松だったので、
芽を摘むことで、葉が短くなりすぎたので余計にブサイクになったことから、今はもう行っていません。
でもその2年間にミドリ摘みを行うということは、鋏の入れ方が全く違うということなのですね。
極力無駄な枝を省いてしまうので、グンと芽の数が減ってしまうのです。ですから新しい芽の出方、強さなど
以前とずいぶん変わってしまいました。懸命に戻そうとしていますが、なかなかそうはいきません。
もっともっと柔らかい松だったんですけど、今は写真の通りです。
そう、我々の鋏の入れ方次第でその木の性格まで変えてしまうのです。
それは松だけではなくて、今人気の雑木なんかもっと顕著にあらわれます。
だからしっかりと間違いのない方法を取らねばなりません。
今回は恥ずかしながら悪い例を出しましたが、もちろんその逆、全く違う素晴らしい木へと変身もします。
自省の念を込めてブログに記しておきました。
木津川のお蕎麦屋さんでのお仕事
東吉野村の木津川という集落に1件のおそば屋さんが出来ました。
古い屋敷を買われ大阪から越されて来た方で、11月にオープンされました。
名前はよしの庵と言います。私もまだ頂いておりませんが、なかなか美味しそうです。
こちらのご主人がホームページをご覧になってご連絡頂き、モミジなどを
植えて欲しいということでオープン前に一緒に木を選んであったのですが、先週ようやく
植えさせて頂きました。ずいぶんとおまたせしてスミマセンでした。
夏の日除けのためのモミジを。飛鳥農園の畑ものの売れ残りだったので、とてもリーズナブルでした。
石を一旦どけて。植栽ということでしたが、プチリフォームって感じになりました。
傾いていた石をきちっと据えて、裏で転がっていた石を追加するだけでずいぶん雰囲気は変わるものです。
道からも目立つように枝垂れ桜を。
これから大きくなってシンボルになってくれることでしょう。
そして今日は、駐車場のソメイヨシノがテングス病にかかりその除去をしました。
約13mと9mほどの高さの木なので、久しぶりツリーワークとしゃれこみました。
伐採ではないのでハーネスはシンプルに。
ツリーマジックにユニセンダーで出動です。(意味わからんでしょうね^^;)
朝一は久しぶりなんでビビりました。
テングス病の枝は先の方にもあるので、1mの長柄バサミを駆使しながらの作業でした。
もともと、ツリークライミングはこういった枝先にアプローチするための技術だと思うので、今回の
作業なんかは一番フィットするんでしょうね。
もっと練習してどこでも行けるようにならねば…です。
とにかく
綺麗になりました。
みなさん超穴場の蕎麦屋さんなのでどうぞ。
営業は土日祝日オンリーなので要注意ですぞ!
透かし練習会@白雲荘
11月3日と4日の二日間吉野山白雲荘にて透かし練習会を行いました。
この会は吉野山にある別荘の白雲荘の維持をするために広く助っ人を
募ったものですが、ただボランティアするだけでなく何かしら日々の仕事に
活かせる場を作ることを目的としました。
秋の多忙の中4名の方が来てくれました。
初日3日は大阪よりはなぶさ庭縁松葉さん、恵水園ラムジこと藤村さん、風土木より丸山さん
が参加してくださいました。
門から玄関にかけての表庭の樹木のお手入れをしていただきました。
作業前
藤村さんがモチの剪定
松葉さんもモチの剪定
カシをし終わった丸山さん
皆さんガングロの庭師だったので作業はもちろんですが、合間の一服での
世間話が色々できておもしろかったし勉強になりました。
お陰でとても美しくなりました。
次回は5月頃に開催を約束して門前で記念撮影
2日目4日はお一人キャンセルとなり旅象の谷口くんが参戦。
朝から雨が降っていたので少し上がるのを待ってスタート。
彼は僕より少し年下なので、自分が透かしでアドバイスできることは
なるべくするようにしました。とても研究しててとても繊細な谷口くんでした。
茶室まわりのカシを剪定している谷口くん
全然出来るじゃん!
他に松の木も1本さわってもらいました。
二人ということもあってホントいろんなことを語りました。
深く知っているわけではなかった谷口くんですが、普段からも真摯に取り組んでいるし、
現場のスキルも高いことがわかりました。
色々と教わる部分が多かったです。
茶室入り口で記念撮影。
2日間でなんとか剪定を終えることが出来ました。もちろんまだまだする場所は
あるのですが、掃除をすればかなりスッキリすると思います。
参加してくださいった4人には本当に感謝しています。
そして次回開催には参戦してくれそうな人たちもいる感じですので、益々楽しい場に
なりそうな予感です。竹仕事や左官仕事なども今後盛り込めていけたら
面白いだろうな。実現出来るように頑張ろっと。
もう9月か
すごく久しぶりの更新です。
殺人的猛暑をなんとか耐えて、ようやくマシな気候になってきたように思います。
風人園はと言いますと、ずっと毎年のお手入れに追われている状態です。
なにせ人不足です。早く強力な人が風人園にはいってくれないものか…
年明けもかなり楽しそうなお仕事がある予定をしますから、とにかく年内飛ばさなくてはなりません。
あ~いい人…ほしい…
1年空きの旧家のお家。ちょっと前に手を付けさせて頂きました。
表の3本だけで、まだ中に樹が残っていますが、古いお家のお庭は貫禄がありますね。
素敵です。
やんわりな木々がトレンドな今ですが、どっしりした手がかかる木もまた、素敵で
私達の力の試されるところです。毎年手入れにすごくお金もかかるのですが、
それもまた、庭なんだな~。
それに見合うお仕事をさせて頂きたいと思います。
ニワプラス
土遊びが出来るお庭
ホームページからご依頼頂いた植栽のお仕事が、無事終わりました。
シンプルに植栽をしたいのと、お子様が土遊びが出来るように真砂土で仕上げて
欲しいという最近では珍しいケースのご依頼でした。
お客様も色々とお調べになっていて、イメージもお持ちでしたので、
どちらかと言うと私はアドバイザーみたいな感じでお付き合いさせて頂きました。
実際に一緒に木を見に行って選んでもらって、私が植えるって具合です。
元の土のゴロゴロ石が出てくるのが嫌だったそうで、表土も入れ替えることにしました。
真砂土を叩いて締めて整えていく作業を繰り返して仕上げていきました。
地鏝でパンパン叩きながら、土仕上げって地味だけど、これって庭屋らしい仕事やな~
と少し庭師の誇りみたいなのを感じながらやってました。
私が家に帰ってからご主人から電話があり、とても喜んでくれました。
小さな仕事でも大きな仕事でもこれが嬉しいんですよね~
また頑張ろっと。
刀匠 河内國平
先日お仕事のご依頼の連絡を頂きました。
隣村の東吉野村に住んでおられる刀匠河内國平氏です。
昔、この近くで画廊を経営されてたよし画廊のお庭を施工させていただいたのが
きっかけで、お話をしていただいていたようです。
ずっと私の名刺を保管していただいていたようで、改めてHPをご覧になられ、
ご連絡いただいた次第です。いろんなところでつながっていてお話をいただける
のは本当に幸せで、改めて人のつながりのありがたみを感じました。
河内様はとても有名な方でしたので、私もよく知っていましたが、お会いするのは
今回が初めてでした。とても気さくな方で、色んなお話を聞かせていただきました。
匠としての大先輩でいらっしゃいますので、これから色んな勉強をさせてもらえそうで、
今後とても楽しみです。
今度イベントと作刀展が開催されるそですので告知させて頂きます。
また、漫画の舞台にもなられているそうです。1冊いただきました。
皆様どうぞ!