ヒイラギ古木の移動

 阪口製材所様が運営している吉野サロンの敷地内の

70~80年のヒイラギがあり、新しく建物が立つ為に移動する運び

となりました。

 

かなりの間ほったらかしの状態で、杉やヒムロヒバなどと重なりあって

かなり手強い状態になっています。

古木ですし、かなり幅が出ています。葉張りが4mくらいになってます。

また、9月前半ですが、気温がまだまだ高いのが懸念材料です。

ただ、常緑樹であることが救いでした。

少しでも太い根を切らなくていいように私の2tユニックで釣り上げられそうな

ぎりぎりの大きさを見計らって根鉢を切っていきます。

ここでも、杉やヒムロの根が交わりあって作業を困難にします。

恐れていた太い根が出てきました。切断します。

ようやく根鉢を作ることが出来ました。ここまででミニユンボを使って

掘り方2人で半日かかりました。手ごわかったです。

わずか3mの移動ですが、かなり無理をして釣り上げることを予想して

キチンと根巻きは行います。

このあと2tユニックに5tの土を積んだ状態で釣り上げました。

1回目掘った土が邪魔で寄りきれなくて釣りきれませんでした。

改めて土を取り除いて更に近くに寄せてチャレンジし、

見事釣り上げることが出来ました。

斜めに傾いていたのもまっすぐにして、ようやくこの木も陽の目を

見ることが出来ました。触ると痛い鋸歯のある葉も古木となって

丸葉ヒイラギのように丸くなってきっちり透かされ美しい枝条が

現れました。「樹も年を取ると丸くなるんですよ」と冗談を言いながら、

作業を無事終えることが出来ました。後はきっちり水やりをして頂いて、

無事活着してもらうことを祈るばかりです。

 

吉野サロンの顔となってくれそうです。

 

 

枝垂れ桜大移動

昨日よりシダレザクラで有名になりつつある東吉野村・高見にある高見の郷から

日本三大文殊の一つ桜井市の安倍文殊院へ枝垂れ桜の移植をさせていただきました。

当初ご依頼を受けた時は、直径10cm程度の枝垂れ桜ということでしたので、

楽な気持ちで挑んでおりました。

が、当日現地で見た物は軽く倍はあるシロモノでした!!

高さ約7m。割と簡単におしゃるものです(^-^;

気合を入れなおして作業開始です。

幸運にもユンボが弱々しいながらもエンジン始動し、何とか11時ころに根巻き

する所まで出来ました。

有名な場所に嫁入りでsから、キレイにお化粧してあげないとね(^^♪

2t車いっぱいいっぱいです。

幅もトラックの三倍位あったものですから、道路を通れるように枝を絞るのに一時間以上

かかってしまいました(~_~;)

険しく狭い道をぎりぎりいっぱい下り、他の車に気をつけながら走ること1時間何とか

文殊さんに到着です。奇跡的に植える場所の真横に車をつける事でき、

順調に植えこむ事が出来ました。

昨日は植えこんで終わり。本日、枝透かしと支柱をたてて終了しました。

文殊さんの中でも1等地の場所への植え替えでしたので、風人園といたしましても

大変光栄に思います。職人冥利というものですV(^0^)

時を重ね、文殊さんの名木となることでしょう。

尚、今回安倍文殊院さんにしだれ桜をご寄付されました高見の郷の島崎様には

やり甲斐のある仕事をさせていただき感謝いたしております。

根巻き

今日は近所の台杉の生産をしているお店の出荷のお手伝いです。

今日の台杉はイボ杉と成長の早い幹にイボができる台杉で、

京都の台杉の生産者の人にはカス呼ばわりされる杉です。でも上手に育てると

大変立派な素晴らしい木になるのですよ。

京都でいましたけど、京都の人のそんなところが大嫌いなんです。ちょっとグチってしまいました(^^;

さて、こんな感じで荷造りです。

土を落とさないように根を切ります。美しく掘り上げる事が出来れば仕上がりも美しくなります。

根巻きテープを巻いてその上から縄をかけていきます。

今回はPPテープですが、移植などの場合は荒縄や麻縄を使用します。

こんな感じに出来上がります。

今日の成果

明日関東に行くらしいです。

今日の仕事で使ってみてとっても便利だった道具。

手作りルーピースリングです。片方の輪っかが可変式になっています。

ツリークライミングのサイトのノットの写真が載っていて真似してみました。

根鉢を吊る時に使いました。とてもよかったので、仕事がおわってから、

三本新たに作りました(^O^)

今回のような仕事もお庭屋さんの仕事です。