秋吉台秋芳洞へ

お盆前の怪我も完全に癒えてはおりませんが、

今年も広島の家内の実家に帰省して参りました。

秋吉台と秋芳洞に行ってきました。昔社会か地理かで

習っただけで、実際は何も知らずに行ってきました。

 

 

 

 

 

この門をくぐった途端、クーラーか冷蔵庫かというような涼しい風が

吹いてきて、えも言えぬ快感でした。

洞窟の入口までは既存の地形を利用した整備がなされておりました。

洞窟の入り口はなんとも神秘的で快適で「あ~来てよかった!」と

早くも感動です。

壮大な自然の風景に圧巻です。とても美しい!

中は映画のセットのような空間が広がっており、冒険心をくすぐられる

場所でした。何億年もの時代が創り上げた偉大な産物であると思います。

涼しい秋芳洞の後は秋吉台をチラリとみてきました。

これまた日本じゃない様な風景に大感動です。

秋に山を焼くそうですね。秋の枯れた風景も絶景でしょうな。

秋吉台に秋芳洞エクセレントでした。

庭師の目の肥やしになりました。

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庭木のチカラ

本日植栽工事を終えました。

シンプル造りですが、建物をぐっと引き締めてとても雰囲気が

良くなったのではないのでしょうか?

四季おりおりでお客様を出迎えてくれることでしょう。

素敵なお家がなお一層素敵になりました。

たった3日間でがらりと変わりました。

作庭集 吉野町O様邸植栽工事も御覧ください!

現在土の部分に砂利を入れて更に良くなることでしょう。

お施主様の仕事です。よろしくおねがいしますね!

堺 佐助

今日は樹木医試験がありました。2度目の挑戦です。

どうも分厚い本を読んでいると眠たくなってしまって...

ほとんど勉強なんかしてませぬ...午前選択問題5択33問。

午後論述問題 3問 奇跡が起これば良いですが、みなさん勉強

されている方ばかりのようで、120人の中にはしんどいかなつと^^;

気を取り直して、最近気になっていた堺の鋏が気になっていたので、

堺まで行くことにしました。とりあえず堺刃物伝統工芸会館へ行くことに。

天王寺から阪堺電車に揺られ妙国寺前駅まで行きました。

チンチン電車はいいですね。便利な乗り物だと思います。

なんといっても味がありますよね。

しかも全線200円均一。いいね!

目的の堺刃物伝統工芸会館に到着して見学しました。

包丁やら鋏類がディスプレイされてます。

あまり感動するものもなかったので、職員の方に

「刃物をぶらりと見て回れますか?」「僕は庭師なので鋏が見たいです」

と訪ねますと、

「堺は包丁だけですよ。」との返事。

「ここにもたくさんあるじゃないですか!」と返すと、

「機械打ちの量産鋏以外はほとんど三木の鋏ですわ!」「堺では1件だけです」

ショック!! せっかくきたのにがっかりです。

堺の1件というのは佐助というブランドで、超有名で目がむくお値段

なのです。

本当は、名も通っていない鍛冶屋でこっそりと良質の鋏を打っているところがあって

掘り出し物に出会えるかもと期待してたのです。

というわけでせっかくですから『佐助』へ

Googleマップを頼りに到着。便利な時代ですね。

貫禄のある店構えです。

お店はしまってましたので、ショーウインドウの鋏の値段をちらつ!

脅威の8万超です。高つ!良いのかもしれないけど床の間に飾っとかな

アカンやん!と心でぼやきながら、さてどうしたものか?と

せっかく来たのに...

ふと見るとインターフォンが...ピンポーン...「鋏を見たいのですが..」

主人が出てきてくれました。そして鋏を丁寧に説明してくれました。

何本か持たせてもらいましたが、やっぱり素晴らしい鋏でした。

裏スキやひねりなど見えないところをキチンと作られてます。

そして何よりも主人の汚れた作業服が本当に手打ちの鋏を作って

いるのだと確信させられました。僕が昔に行った京都の刃物屋は

ダンナさんが綺麗な服をきて何万円もする鋏を出してきてました。

でもここは違う!

更に作業場も見せていただけました。

いままでたくさんの刃物屋さんを回りましたがこのように実際の作業場を

見るのは初めてでした。

8万円~9万円する鋏ですが、相応の値段だということがわかりました。

畳の上でふんぞり返っているわけでなく、真面目に鋏を打っておられる

ことがよくわかりました。いろんな技術や形があることも。

わざと何年もかけて錆びさせてから

仕上げる錆出し仕上げ象嵌いり。見たこともない素晴らしい質感でした。

今回おじゃまして『佐助』さんのイメージががらりと変わりました。

いつか絶対に1本は買っておきたいと思います。

今日はここにきて本当に良かったです。

お盆前のお庭のお手入れ

台風が去っていきました。

なんだか不思議な台風でした。潮岬付近でいながら、

吉野は風もなく、雨もふらず…変なの。でも大きな被害もなく

よかったです。

さて、どうこうしている間にお盆まで約20日となりました。

これからはお盆前のお庭の手入れの時期なのですが、

梅雨やイベントや台風やですごく遅れています。

頑張らなければ...

庭木の敵ウメノキゴケ

最近ではないのですが、吉野のような田舎では多く発生しています。

松の枝先にまでこびりついてしまってます。

この苔が付いて樹勢が弱るのか、樹勢が弱って付くのか?

定かではないけれども、厄介ものには違いないです。

少し調べてみると樹勢が弱ると付くとなっています。そして予防のためには

樹の樹勢を高めることが必要ということです。

でも個人的には苔がついて弱るように思います。

ですから、なるべく取るようにしていますが、なにせ取りにくい。

木酢液を刷毛で塗ると良いとも聞きましたが、それほど効果も

ありませんでした。何か良い方法がありましたら教えてくださいませ。

昔、門松のウメノキに古さを出すためにワザワザボンドで貼りつけてました。

それくらいに大事にしていましたが、今では嘘のようです。

最近は松のミドリ摘みをおこなっています。

割り箸職人

お庭の話とは全く関係ないけれど、私が住む国栖の里は

手漉き和紙が有名ですが、割り箸の産地でもあります。

私の両親も割り箸を今でもつくってます。

小さな小さな家内工業ですが50年以上のキャリアです。

私も子供の頃よく手伝わされましたものです。

この辺りでつくられている割り箸は桧や杉の割り箸で、いろんな種類があります。

普通の人々はあまり気にもしない物ですが、工業製品としては

なんとも手間のかかる物なのです。自然の素材ですから、同じようで

全く同じ物はないので、他の工業製品のようにオートメーション化

というわけにはいかないのです。機械を使っていても、人の手による所が

非常に多い。

もちろん危ないし、素人にはマネは出来ません。

割り箸職人です。とても安くて使い捨てするものですが、

職人の作った作品なのです。

高級な工芸品とかでなくても、至る所に職人仕事ってあるのですね。

オヤジたちはノギスとかで精密に計るわけでもないけど、

いつも同じように同じ物を作っている。職人が職人と呼ばれる

ところだろう。素晴らしいと思う。もしこの記事を読んでくれたなら、

一度箸というものに気を留めて下さい。わかりにくいけど違いがありますから。

味もちがいますから。

僕自身はおやじのように庭職人を通すのか、作庭家などと

ちょっとホワイトカラーっぽくなっていくのか?

どちらも捨てがたい。

 

 

今日の一日

今日は天気が悪いとの予報の為、現場仕事は一休み。

というわけで昨年の高見の郷から安倍文殊院へと移植した

しだれ桜の様子を見に行きました。

 

もう花は終わっておりましたが、美しい新芽が先の方まで

枯れることなくついておりました。一安心です。

安倍文殊院の桜はもう終焉のようです。

桜井市まで来たついでなので、この後大和郡山市にある

矢田寺に行きました。ここは我が母校の奈良高専のほど近くにあります。

今年より吉野山七曲りのアジサイの管理を引き受ける事となりましたので、

昔よりアジサイで有名な矢田寺で勉強しようという事です。

一度訪れましたが、「こんな所だったっけ」というほど、立派なお寺でした。

アジサイを管理に携わっている方に剪定時期や肥料のことなど、

お聞きしてまいりました。...(我ながら勉強熱心だ)...

矢田寺のついでに郡山に来たんだからということで、

大和三大庭園の一つの慈光院へ行くことに...

なんといっても建物が素晴らしい!

お座敷でお抹茶を頂き、じっくり見学してきました。

大刈込と借景が素晴らしいとの解説だが、借景の方は昔の姿を

想像したらいいのかも知れない。

この延段が非常に変わっていると思う。

鋭角は基本的に嫌いますからね。

最後に高見の郷で移植した桜の状態をチェックしました。

すべて順調に活着しているようです。ほっ!!

 

 

 

アラカシ大透かし

本日はアラカシの大透かしというか伐採というのか...

何年も手の入っていないアラカシが後のサクラの木に干渉

し始めたので、枝の切り戻しを行います。本日のお相手はこちら。

今回はハーネスを装着し、ランヤード2本で作業しました。

この間の大ケヤキの後なので、どこにでもござれです。

わかりにくいですね。こんな感じです。

ランヤードで吊られるのも簡易的で良いですね。これくらいの木ですと、

クライミングロープを使うと余計に非効率です。

透かされました。透かしが終わると、

水道のバルブを設備屋さんが交換したあとの仕上げです。

洗い出しです。庭師の仕事は多岐にわたるのです。