8/25-8/26の三日間島根県の安来市というところでお庭づくりの講習会があり、
参加してきました。安来市といえば有名な足立美術館の庭園がありますが、そこではありません。
旧奥野邸といところですが、国の有形文化財に登録されているところです。
安諸定男親方による編笠門と桂垣の講習でした。
どちらも大変手間のかかる仕事で、なかなか実際に施工できるチャンスはありませんので、
願ってもない機会でした。
初日朝3時に家をでて友人二人と車で行きました。到着は9時でした。
講習会と言ってもそれは戦場のような様相です。
こんなことをしますとか、人員の割り振りとかもなく、自ら仕事をさがしつつ
気になる仕事のやり方をチラ見するという、完全に修行時代の現場のようでした。
完成はこんな感じです。
桂垣です。竹穂を選別して一本一本貼っていきます。
編笠門です。クリの自然の木を柱や棟木や垂木にして、大工並に木組みをしてあります。
屋根の曲線などすごい技術が詰まっています。門の仕事には入れなかったので、チラ見と写真でふむふむといった
感じで、まだ取得出来てませんが色々中身がみれて良かったです。
安諸親方のすごいのはただの講習会と違って、門と垣だけでなく、きちんと庭の空間を造っていきます。
だから園路もつくりますし、三和土や飛び石、塀の屋根葺きまでやってしまいます。
時間が足りなくても、貪欲にディテールなどにもこだわっていきます。
安諸親方は現場を見回っては、面白い冗談を交えながら、仕事を教えて下さいました。
本当に温かい大きな親方でした。お元気な内にいろんなことを教えてもらうことが出来て
充実した三日間でした。参加している人たちも猛者ばかりで、若くともめちゃくちゃ技術を
持っていて、自分ももっとやらなければ!と刺激になりました。
庭園協会島根支部の皆さんには感謝でいっぱいです。