久しぶりの投稿です。
めっちゃ暑くなってブログを書くのをサボってました。
人不足がたたっており忙しく仕事しております。
仕事はとっても忙しいのですが、土曜日は私がお世話になっている社中の
蔵六会恒例の灰つくりだったので参加してきました。
お茶人は火事の時はまず灰を持って逃げろ!というほど灰は大事にされているもの
だそうです。昨年初めて参加して今年は2回目ですが、こうやって自分で灰を作ると
その意味をなんとなくわかるように思います。
まずは炉で使っていた灰と昨年作って保存していた灰を通しでフルイます。
3mm位の通しでフルイます。
古い木桶に入っているのが昨年作った灰の残りです。
これは割と楽な作業です。
この後絹通しで再度通します。これが大変!とても時間がかかります。
通して残った粒を手で揉んでまた通しての繰り返しで通していくと
写真のような葛の粉のようなきめ細かな灰になります。
とても美しいです。
今度はこの灰を番茶で練っていきます。
今年は吉野の造り酒屋で使用済みの木桶を譲って下さいと突然伺ったにも関わらず、
快くわけてくださいました。お蔭でまたしばらく使えます。
吉野杉の木桶が役目を果たした後もこのように役立ってくれます。
慎重に混ぜて、練ってを繰り返し、満タンにして、新聞紙で蓋をして、
炉が始まるまで、暗所にて保管します。
こんな作業をしている社中はほとんど無いだろうと先生はおっしゃいます。
大抵は新しく買うそうです。
レアな修行をさせていただけてとても嬉しいです。
先生が何十年もこうやって守ってきた灰が、今年も無事に作ることが出来ました。
直伝のたれを守っていく料理人のように、お茶の世界でも見えないところで、
守り続けているものがあるのですね。
茶道では見えないところで手間をかけているシーンが多々あります。
こういった事がとても美しいと感じます。だから面白い。