竹垣

ずいぶんご無沙汰をしておりました。

風人園もお正月に向けてのお庭のお手入れに大忙しです。

仕事って不思議なもので忙しい時期にいろんな他の仕事が入ってきます。

お友達の旅館歌藤さんのベランダと露天風呂の竹垣を作っていました。

大広間の窓からの風景も悪くて、ずっと悩んでおられたのですが、

新しく出来た露天風呂が丸見えになってしまうので、決断されました。

お風呂の上ということもあり人工の竹垣をすることに。足場も悪くとても苦労しましたが、

今日、工事を終えることが出来ました。

出来上がるとなかなかのボリュームだったことが伺えます。

 

 

 

広間からの景色もピシッと締まりましたね。

ヒイラギ古木の移動

 阪口製材所様が運営している吉野サロンの敷地内の

70~80年のヒイラギがあり、新しく建物が立つ為に移動する運び

となりました。

 

かなりの間ほったらかしの状態で、杉やヒムロヒバなどと重なりあって

かなり手強い状態になっています。

古木ですし、かなり幅が出ています。葉張りが4mくらいになってます。

また、9月前半ですが、気温がまだまだ高いのが懸念材料です。

ただ、常緑樹であることが救いでした。

少しでも太い根を切らなくていいように私の2tユニックで釣り上げられそうな

ぎりぎりの大きさを見計らって根鉢を切っていきます。

ここでも、杉やヒムロの根が交わりあって作業を困難にします。

恐れていた太い根が出てきました。切断します。

ようやく根鉢を作ることが出来ました。ここまででミニユンボを使って

掘り方2人で半日かかりました。手ごわかったです。

わずか3mの移動ですが、かなり無理をして釣り上げることを予想して

キチンと根巻きは行います。

このあと2tユニックに5tの土を積んだ状態で釣り上げました。

1回目掘った土が邪魔で寄りきれなくて釣りきれませんでした。

改めて土を取り除いて更に近くに寄せてチャレンジし、

見事釣り上げることが出来ました。

斜めに傾いていたのもまっすぐにして、ようやくこの木も陽の目を

見ることが出来ました。触ると痛い鋸歯のある葉も古木となって

丸葉ヒイラギのように丸くなってきっちり透かされ美しい枝条が

現れました。「樹も年を取ると丸くなるんですよ」と冗談を言いながら、

作業を無事終えることが出来ました。後はきっちり水やりをして頂いて、

無事活着してもらうことを祈るばかりです。

 

吉野サロンの顔となってくれそうです。

 

 

割り箸はうまい!

私は庭師だが割り箸職人のせがれです。だから、使う箸には結構うるさい。

割り箸から木の暮らしが広がって欲しいと望む一人です。

なぜなら、私たちが木に触れる一番身近なものだからです。

吉野青年会議所が吉野CM大賞という催しを開催するにあたり、

仲間6人で割り箸はうまいという名でCMを製作して出展した。

今日、その上映会があったんですが、なんと私たちの作品が

吉野CM大賞になったのです。

作品はこのCMを企画・撮影・編集を一手に手がけてくれた

山本さんのブログでどうぞ!

久しぶりのドキドキ感、受賞の喜びを味わえてとても良い体験ができました。

みんなありがとう!

 

ユニセンダー販売再開

リコールで販売中止になってましたユニセンダーが販売再開しました。

買おう買おうと思っていながらポチ出来無くって、さて買うぞーと思ったら、

中止になってました。

再開となったからにはポチッとしたいところだけど、ちょっと物入りでね~

でもポチるぞ~

こいつを手に入れたら特殊伐採がよりスムーズになる予感!

もうすぐとりかかる神社の伐採には間に合わせねば。

樹木医試験の結果

 先日7月24日に受験しました『樹木医試験』の結果が

本日届きました。...ドキドキ...

封筒を開けると1枚の紙が...

もしかしたら...合格かも...

ドキドキ...

  

『不合格』(TOT)

しかも選択試験の正解率は50%以下です(T_T)だなんて...

トホホ...

とまぁ、悲しい結末となりました。

来年頑張るさ!ホホホ

ちょっと壊れ気味な風人園でした!

秋吉台秋芳洞へ

お盆前の怪我も完全に癒えてはおりませんが、

今年も広島の家内の実家に帰省して参りました。

秋吉台と秋芳洞に行ってきました。昔社会か地理かで

習っただけで、実際は何も知らずに行ってきました。

 

 

 

 

 

この門をくぐった途端、クーラーか冷蔵庫かというような涼しい風が

吹いてきて、えも言えぬ快感でした。

洞窟の入口までは既存の地形を利用した整備がなされておりました。

洞窟の入り口はなんとも神秘的で快適で「あ~来てよかった!」と

早くも感動です。

壮大な自然の風景に圧巻です。とても美しい!

中は映画のセットのような空間が広がっており、冒険心をくすぐられる

場所でした。何億年もの時代が創り上げた偉大な産物であると思います。

涼しい秋芳洞の後は秋吉台をチラリとみてきました。

これまた日本じゃない様な風景に大感動です。

秋に山を焼くそうですね。秋の枯れた風景も絶景でしょうな。

秋吉台に秋芳洞エクセレントでした。

庭師の目の肥やしになりました。

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北極のアイスキャンディー

風人園もお盆休みです。

20日より通常営業となります。暑さにいじめられた体を

しっかり休めたいと思います。

今日おじさんからなんば戎橋筋の北極のアイスキャンディをいただきました。

創業60年の老舗だそうです。とてもレトロなパッケージですね!

今でも手作りにこだわっていてこの間テレビでも紹介されたようです。

実はこのアイスキャンディーの棒はちょっと変わってまして、

よくある平べったい棒ではないのです。

吉野の檜で作られたものなんです。

しかも僕の親父が作っています(^^)v

僕も今日はじめて現物に出会いました。

お味の方は...とても懐かしいお味で美味しゅうございました(^^)

どうか皆さんもたくさん食べて頂いて吉野の割り箸の産業に貢献くださいませ。

カミキリムシの対処

最近当ブログでもカミキリムシ駆除の検索ワードに

引っかかってお越しくださる方が多いように思います。

皆さん困られているようです。私も困っています。

本やネットで調べてみると、いくらかの方法がのっていました。

まず穴を見つけた場合、

・針金などで突き刺して退治する

園芸用キンチョールE

テッポーダン(近所で製造してます)

・スミチオンを含ませた脱脂綿などで侵入口に蓋をする

などの方法があると思われます。

予防や確認していない場合はこんな薬があるようです。

バイオリサ(出光興産)

・ダイシストン粒剤やダイアジノン粒剤

・サッチューコートなど塗布

・6月から7月のスミチオンの噴霧も効果的とか

他にもいろんな方法があるのでしょうが、一番いいのは何なんでしょうね

知っていたら教えて下さいね。

 

庭木のチカラ

本日植栽工事を終えました。

シンプル造りですが、建物をぐっと引き締めてとても雰囲気が

良くなったのではないのでしょうか?

四季おりおりでお客様を出迎えてくれることでしょう。

素敵なお家がなお一層素敵になりました。

たった3日間でがらりと変わりました。

作庭集 吉野町O様邸植栽工事も御覧ください!

現在土の部分に砂利を入れて更に良くなることでしょう。

お施主様の仕事です。よろしくおねがいしますね!

堺 佐助

今日は樹木医試験がありました。2度目の挑戦です。

どうも分厚い本を読んでいると眠たくなってしまって...

ほとんど勉強なんかしてませぬ...午前選択問題5択33問。

午後論述問題 3問 奇跡が起これば良いですが、みなさん勉強

されている方ばかりのようで、120人の中にはしんどいかなつと^^;

気を取り直して、最近気になっていた堺の鋏が気になっていたので、

堺まで行くことにしました。とりあえず堺刃物伝統工芸会館へ行くことに。

天王寺から阪堺電車に揺られ妙国寺前駅まで行きました。

チンチン電車はいいですね。便利な乗り物だと思います。

なんといっても味がありますよね。

しかも全線200円均一。いいね!

目的の堺刃物伝統工芸会館に到着して見学しました。

包丁やら鋏類がディスプレイされてます。

あまり感動するものもなかったので、職員の方に

「刃物をぶらりと見て回れますか?」「僕は庭師なので鋏が見たいです」

と訪ねますと、

「堺は包丁だけですよ。」との返事。

「ここにもたくさんあるじゃないですか!」と返すと、

「機械打ちの量産鋏以外はほとんど三木の鋏ですわ!」「堺では1件だけです」

ショック!! せっかくきたのにがっかりです。

堺の1件というのは佐助というブランドで、超有名で目がむくお値段

なのです。

本当は、名も通っていない鍛冶屋でこっそりと良質の鋏を打っているところがあって

掘り出し物に出会えるかもと期待してたのです。

というわけでせっかくですから『佐助』へ

Googleマップを頼りに到着。便利な時代ですね。

貫禄のある店構えです。

お店はしまってましたので、ショーウインドウの鋏の値段をちらつ!

脅威の8万超です。高つ!良いのかもしれないけど床の間に飾っとかな

アカンやん!と心でぼやきながら、さてどうしたものか?と

せっかく来たのに...

ふと見るとインターフォンが...ピンポーン...「鋏を見たいのですが..」

主人が出てきてくれました。そして鋏を丁寧に説明してくれました。

何本か持たせてもらいましたが、やっぱり素晴らしい鋏でした。

裏スキやひねりなど見えないところをキチンと作られてます。

そして何よりも主人の汚れた作業服が本当に手打ちの鋏を作って

いるのだと確信させられました。僕が昔に行った京都の刃物屋は

ダンナさんが綺麗な服をきて何万円もする鋏を出してきてました。

でもここは違う!

更に作業場も見せていただけました。

いままでたくさんの刃物屋さんを回りましたがこのように実際の作業場を

見るのは初めてでした。

8万円~9万円する鋏ですが、相応の値段だということがわかりました。

畳の上でふんぞり返っているわけでなく、真面目に鋏を打っておられる

ことがよくわかりました。いろんな技術や形があることも。

わざと何年もかけて錆びさせてから

仕上げる錆出し仕上げ象嵌いり。見たこともない素晴らしい質感でした。

今回おじゃまして『佐助』さんのイメージががらりと変わりました。

いつか絶対に1本は買っておきたいと思います。

今日はここにきて本当に良かったです。