奈良の名石 飛鳥石
奈良県は割と名石と呼ばれる石が多いのかも知れない。
僕の住んでいる吉野の吉野川流域で産出される吉野石、同じ吉野郡の十津川村で
採れる通称チャリ石の十津川石、幻の石と言われる花崗岩の奈良石、奈良石
で造られた石造品は高級品です。そして生駒石。他にはかなんぼ石と呼ばれる
石があって東大寺の石積みや園路などにも使われていました。
そして今回紹介する飛鳥石と呼ばれる石です。
飛鳥石はその名の通り飛鳥川の流域で産出された石で有名な石舞台や亀石なども
この飛鳥石なんですね。吉野石やチャリなどは京都でも多く使われていましたが
、この飛鳥石は奈良に戻って初めて知りました。そしてはじめての印象は、「
なんか変な派手な石やなぁ」というものでした。でも色々見てみるととても
バリエーションが多く、面白い石だなぁと思うようになりました。
基本は花崗岩なんだけど、その中に別の種類の石が混じっていたり、色や肌や
形も超個性的。
そしてその歴史と重ねてみたらとてもロマンがあるところも魅力的です。
庭に入って落ち着くと、なかなか味もあります。
こちらのお庭は飛鳥石をふんだんに使っているお庭で、おそらくここまで飛鳥石
があるところも稀だろうと思います。
こんな石橋や延石、板石もあります。この石だけで単調な石畳が粋に早変わり
です。
こんな沓脱石もなかなか手に入りませんよ。
僕も少し飛鳥石のストックがありますが、そのうちこの石でええ庭造りたいなぁ
と思います。今日は飛鳥石を紹介しました。