~風人園の想い~
私がお客さまにできる事は何でしょうか? 私は今まで職人として庭に対して感じたこと、経験したことを伝えていきたい。美しい庭のことだったり庭ってなんだろうっていうこととか、そしてなによりも庭は生きていることを。 そもそも庭というものは立体的な写真のようなものだと思う。 人は美しい場所に行って見たもののスナップを撮り、アルバムに残す。 美しい自然や風景を切り取って抽象的に住まいに取り込む。それが庭のルーツだったりする。そして、それは生活に癒しを与えたり,住まいに満足感を与えることが出来るのだと思う。 切り取る風景は切り刻まれた木々の姿だろうか?コンクリートで出来たものだろうか? それはきっと自然のままの姿であり,自然のものであろう。そう、私の庭の美の基本はここにあります。十色の庭があれば十色の美しさがある。それを引き出すのが私たちの仕事です。 そして、この生きている庭を育てていくのはお客さまと私たちの共同作業であり、私はプロとして、お客さまのあらゆる疑問に答えていかなければなりません。そのための知識と技術と経験を持ってアドバイスが出来るものと考えます。そして、私は庭だけに限らず住まいの良きアドバイザーになれるものと考えております。 常に自然と関わりを持って生活をしてきた日本人の文化を伝える努力をしていかなければならないと考えております。