花見塚改善作業ws 2019/09

久しぶりの投稿になります。今年の夏もとても暑かったですね。そして残暑もとても厳しかったですね。久しぶりの吉野山花見塚の改善作業が9月12日と13日で行いました。台風15号で大変な被害を受けたにもかかわらず高田造園設計事務所の高田さんがいつものように来てくださいました。本当に感謝です。
12日の午前から奥千本の様子を見に行ってから現地に戻り作業開始です。

少し草刈りが強すぎたり、乾燥しすぎてるところもありまだまだですが、以前に比べるとずっと良い環境になっています。植樹したマウンドの苗木は鹿さんが食べておりましたが、根は生きているのでまだ仕事をしてくれるでしょう。マウンドを手直しして再び追加植栽です。鹿さんがイヤになるまでしつこく植え続けます。

有機物と炭をサンドイッチにしながらマウンドを手直ししてカシなどを植栽。

今回は仲間の今西くんが藁を持ってきてくれたのでマルチング。藁は菌糸が絡みやすいのです。

13日大和ハウスさんのワークショップの日はあいにくの雨模様となりました。
今までではじめての雨となりました。昔は雨の時に地形を観察し、水の流れを観察したり、地形を観察してこれからの作業の仕方を読んだのだそうです。だから雨には雨の日の仕事があってとても良い機会だったのかもしれません。
また、吉野は雨が降ると写真のような雲海が発生します。海抜360m程度の山で見られるのはそれだけ大地が呼吸をしているということで、まだまだ吉野の山々にはちからがある証拠でもあります。(いつまでも雲海が発生するように環境を維持しないといけない)

今回は雨ということもあったので高田さんの話を長い目にとられました。
雲海のこと、地形のこと、草刈りのこと、今回の台風のこと、これからの生活の備えについてまで詳しくお話しをしてくれました。ワークショップとして実際に作業をすることはとても大事なことですが、自然を観察する上の心構えだったり、今この日本の環境がどうなっているのか、これからどうすべきなのかということを知ってもらう事が大事な事なのだろうと思っています。人中心でしか考えない現在社会で自然を力でねじふせようという考えをそろそろ改めなければならないでしょう。それに気づく場所であって欲しいと思っています。

今回の作業は葉先を軽く撫でるように刈る草刈りや、落ち葉や剪定枝でのマルチング、歩く場所の改善を中心に行いました。マンパワーはえらいもので広い場所ですが、あっという間に終えることが出来ました。尾根を切り拓かれたこの場所は風や乾燥、鹿さんなど多くの問題もあり一進一退といったところですが、ゆっくりと改善されているのは確かです。ここが理想の場所に出来たなら、この吉野山を全て素晴らしい場所にできることでしょう。これぞ世界の吉野桜だと自信を持って言えることでしょう。その日が来ることを目指して高田さんを中心とする多くの仲間と活動を続けていきたいと改めて感じるのでした。いつも集まってくれる仲間に感謝です。

episode

今回嬉しかった事近所の先輩の愛娘でダイワハウスに勤めるありちゃんが吉野山に初参戦してくれました。

そして最後に千葉から参加してくれた真ん中の女性が吉野路子さん
初めて吉野に来てくれましたw
ここはあなたの二番目の故郷です(きっと)

Share your thoughts