新しい出会い~職人仲間と手打ち鋏

今日は少し早く仕事が終わったので大阪の鍛冶屋さんに刈込鋏を買いに行きました。

以前からずっと手打ちのいい刈込鋏を探していました。

そこで堺の佐助さんだったり、京都の大隅さんとか見てたんだけど、

佐助さんは金額的に手が出にくいし(めちゃ欲しいけど)、大隅さんは

まだ鋏としては未完だという話。しつこく調べているうちに

植木屋さとちゃんcustomのブログに出会う。

どうもとてつもなく鋏好きらしい。佐助の鋏も何丁も持っているらしい。

そして、行きつけの鍛冶屋のおやっさんがいるらしい。

そのおやっさんの両手鋏の写真がとっても素敵だったので、

思い切ってブログからメッセージを送りました。

アメブロのアカウントをつくって…(^_^;)

そうしたら親切に携帯番号を記して返事をいただきました。

早速電話すると、やはりとてつもなく鋏好きな人だった。

さとちゃん曰く僕もかなりの道具好きだそう。やはり好きものは

好きもの同士、においがするのか…

おやっさんの手打ちのストックがあるからいつでも案内するから

と言って下さいました。

そしてとうとう今日、鋏フェチのさとちゃんと初対面させていただき

ました。僕の持っていった切り箸を見て喜んでくださいました。

そしていろんな鋏を見せて下さいました。佐助の鋏はやっぱり

よかったなぁ。

そして鍛冶屋のおやっさんのところに連れていってもらって鋏を

物色。6寸にするか6寸5分にするか。厚手にすか薄手にするか

迷うなぁ(^_^;)

迷っている時、さとちゃんがちょっと大西さん!と呼ばれた先には

見本のようにおいてあった6寸と6寸5分。柄はまだついていない。

鋏を動かしてみると、めちゃくちゃしっくりくるじゃないですか!

しかも渋い竹の柄が横においてあるし!

「これにこの柄をつけていただけないですか?」さとちゃんに頼んで

貰ったら、あっさり「ええで~!でも柄の分ちょっと高いで~」

「お~!」

言ってみるもんです。さとちゃんもきっとこれは予約の

鋏と思っていたそうです。

とてもいい鋏に出会うことが出来ました。

おやっさんの工場を出てからも話が盛り上がって、とても楽しかったです。

現場の後に見ず知らずの人間にわざわざ付き合ってくれたさとちゃんには

感謝感謝です。これからもちょくちょくよろしくお願いします。

わざともったいぶりましたが、これが私の新しい相棒です。

 

 

明日からの仕事のテンションが上がります。

長く大切に使っていきたいと思います。

 

今日の一日

今日は天気が悪いとの予報の為、現場仕事は一休み。

というわけで昨年の高見の郷から安倍文殊院へと移植した

しだれ桜の様子を見に行きました。

 

もう花は終わっておりましたが、美しい新芽が先の方まで

枯れることなくついておりました。一安心です。

安倍文殊院の桜はもう終焉のようです。

桜井市まで来たついでなので、この後大和郡山市にある

矢田寺に行きました。ここは我が母校の奈良高専のほど近くにあります。

今年より吉野山七曲りのアジサイの管理を引き受ける事となりましたので、

昔よりアジサイで有名な矢田寺で勉強しようという事です。

一度訪れましたが、「こんな所だったっけ」というほど、立派なお寺でした。

アジサイを管理に携わっている方に剪定時期や肥料のことなど、

お聞きしてまいりました。...(我ながら勉強熱心だ)...

矢田寺のついでに郡山に来たんだからということで、

大和三大庭園の一つの慈光院へ行くことに...

なんといっても建物が素晴らしい!

お座敷でお抹茶を頂き、じっくり見学してきました。

大刈込と借景が素晴らしいとの解説だが、借景の方は昔の姿を

想像したらいいのかも知れない。

この延段が非常に変わっていると思う。

鋭角は基本的に嫌いますからね。

最後に高見の郷で移植した桜の状態をチェックしました。

すべて順調に活着しているようです。ほっ!!

 

 

 

自然とともにすごす

昨日お手入れ完了です。

庭木たちが透かされ木漏れ日がさすようになりました。

こちらの中庭で一番目をみはるウメの古木も柔らかく透かしました。

キンモクセイ、アラカシ、イトヒバ、マキ、モッコク、ウメ、ウメモドキ…

刈込鋏使っていません。自然の姿を尊重しながら鋏をいれていますので、

とても落ち着ける庭です。

お家の方が縁側で読書をしたりと生活に自然を取り込むという

庭本来の姿であるように思います。とても贅沢な空間ですよね。

このお庭には私の理想があります。

新しい鋏たち

風人園の愛おしい道具達の新しい仲間が登場です。

一見変哲もないわらびてのようですが、実はちがうんです。

何が違うというと

とっても小さいんです(笑)

松の手入れに使います。コイツを握り締ったままモミアゲが出来ちゃうんです。

まだ使用をしていませんが、いい感じだと思います。

あと一本。芽切り剪定バサミです。

今回はおの義製のを買ってみました。

なんとなく良い感じだったので。

刃が鏡面仕上げで小刃になっておらず、僕ごのみです。

少し重い目ですが、良い鋏だと思います。

こちらの片手刈込鋏は裏スキがしてあるそうですから、良い鋏を

作っているのだろうなと思いました。

鋏の下敷に気になるものがありますね。

何かといいますと、鋏の見た目をカスタマイズするグッズです。

装着するとこんな感じです。

革巻きのはさみに早変わりですV(^0^)

渋くあめ色になっていくことでしょう。

道具って楽しいですよね。

仕事にやる気が出てきます。早く使いたいです。

ツツジ刈込途中!!

一昨日から刈り始めたツツジですが、一昨日3人、今日2人で、

大分刈込を終えることができました。とはいえあと2日程かかりそうですけど...

掃除はまだです。

美しくなったでしょう。来年はもっとたくさんの花を咲かせて欲しいです。

サツキ

今年はヒラドツツジやサツキの花が少ないのかも知れない。

刈込時期もそれほど悪くなかったはず。

どくだみの花は満開だ。

雑草だけど、可憐な花ですね。

他にハクチョウゲの小さな花がさいていましたよ

余計なのもいましたけど...(^^;)

マツカレハです。

8cm位もある毛虫です。殺虫剤を散布しました。

病害虫発生していますので、お早めに薬剤散布しましょう。

風人園でも伺います。 風人園で害虫駆除

職人

僕はよく叱る。と言ってもうちにいる若い子にだ。

「遅い!」、「汚い!」、「段取りワルイ!」

若い子には耳が痛いだろう。

でも、職人は速く、正確に、美しくしてこそ職人だから、今叱られるのは仕方のないことだと思う。

しかられない方がその子にとって、不幸なことだろうと思う。

一緒に仕事をしていて、離れていても仕事が出来ているかどうか分かる。

仕事の音がある。

庭木の手入れをしていても、刈込鋏の音、剪定鋏の音、松の葉をむしる音、足音いろんな音が聞こえてくる。

仕事が出来ている音と出来ていない音は明らかに違う。

職人さんの仕事はどんな仕事でもそうだと思う。大工さんの金槌の音、左官のコテの音、ブロックを積む音・・・・。

昔親方が言っていたことが、今よく分かる。

「音が大事やねん!お前が何してるか音だけでわかる。」

「職人の字には、耳と音がはいってるやろ!」

ほんと、漢字を考えた人はスゴイと思う。そのとおりやもん。

若い子の働く姿を見て、僕も少しは成長したのかな?もっと良い職人になりたい。

今日は、アカマツの手入れをしてきました。