竹林院群芳園へ

大和三名庭の一つとされているわが町の名勝庭園”竹林院群芳園”のお手入れの依頼があり、

昨日より仕事をさせていただいております。

竹林院と言えば大変有名ですし、植木屋の修行時代から、独立して竹林院のお庭に入って…

と夢を抱いておりましたから、独立して10年という節目にこのお庭に自分が手を入れることが出来る

ことはとても感慨深いものです。

昨日は少々緊張のもとお仕事に入らせていただきました。約20年プロの手が入っていないということなので、

多少荒れておりました。

ありがたいことにスタッフマスやんの友達が応援に来てもらえたおかげで、名勝庭園にふさわしい

手を入れることが出来ました。

そして意外だったのが、実はこれほど良い雰囲気になるとは思っていませんでした。

これが歴史の重さなのか、風格を感じることが出来ました。

春までに主庭の方もお手入れしますが、将来大和一のお庭と言われるようなお庭造りを

していければ(今後もさせていただければですが(^^;)と思います。

そして新たな夢を持って次の10年に挑みたいと思います。

 

 

 

新しい出会い~職人仲間と手打ち鋏

今日は少し早く仕事が終わったので大阪の鍛冶屋さんに刈込鋏を買いに行きました。

以前からずっと手打ちのいい刈込鋏を探していました。

そこで堺の佐助さんだったり、京都の大隅さんとか見てたんだけど、

佐助さんは金額的に手が出にくいし(めちゃ欲しいけど)、大隅さんは

まだ鋏としては未完だという話。しつこく調べているうちに

植木屋さとちゃんcustomのブログに出会う。

どうもとてつもなく鋏好きらしい。佐助の鋏も何丁も持っているらしい。

そして、行きつけの鍛冶屋のおやっさんがいるらしい。

そのおやっさんの両手鋏の写真がとっても素敵だったので、

思い切ってブログからメッセージを送りました。

アメブロのアカウントをつくって…(^_^;)

そうしたら親切に携帯番号を記して返事をいただきました。

早速電話すると、やはりとてつもなく鋏好きな人だった。

さとちゃん曰く僕もかなりの道具好きだそう。やはり好きものは

好きもの同士、においがするのか…

おやっさんの手打ちのストックがあるからいつでも案内するから

と言って下さいました。

そしてとうとう今日、鋏フェチのさとちゃんと初対面させていただき

ました。僕の持っていった切り箸を見て喜んでくださいました。

そしていろんな鋏を見せて下さいました。佐助の鋏はやっぱり

よかったなぁ。

そして鍛冶屋のおやっさんのところに連れていってもらって鋏を

物色。6寸にするか6寸5分にするか。厚手にすか薄手にするか

迷うなぁ(^_^;)

迷っている時、さとちゃんがちょっと大西さん!と呼ばれた先には

見本のようにおいてあった6寸と6寸5分。柄はまだついていない。

鋏を動かしてみると、めちゃくちゃしっくりくるじゃないですか!

しかも渋い竹の柄が横においてあるし!

「これにこの柄をつけていただけないですか?」さとちゃんに頼んで

貰ったら、あっさり「ええで~!でも柄の分ちょっと高いで~」

「お~!」

言ってみるもんです。さとちゃんもきっとこれは予約の

鋏と思っていたそうです。

とてもいい鋏に出会うことが出来ました。

おやっさんの工場を出てからも話が盛り上がって、とても楽しかったです。

現場の後に見ず知らずの人間にわざわざ付き合ってくれたさとちゃんには

感謝感謝です。これからもちょくちょくよろしくお願いします。

わざともったいぶりましたが、これが私の新しい相棒です。

 

 

明日からの仕事のテンションが上がります。

長く大切に使っていきたいと思います。

 

和の心 其の一

昔、親方に叱られたことがある。

門に竹ぼうきを穂を上にして立てかけてあったのが原因だ。

そもそもこれは

「忙しいから来ないで!」

暗黙に言っていることだそうだ。植木屋が施主様の家にお邪魔して

勝手にそんな事をしていたら叱られて然りだ。

でも、気を付けていないとしがちな行為である。

お茶の作法でもやはり似たことがあったように思う。

飛び石にシュロ縄で化粧した石をさりげなく置いておく。

「ここから先は入らないで!」という意味だ。

それは竹の物であったりもする。

お茶に招かれ躙口から入る。最後の人は「トン!」と音をたてて閉める。

主人への合図だ。

無言の合図なる物が日本にはたくさんあると思う。特にお茶の世界で多く見られる。

それが和の心で日本人の美なるところだろう。わかりにくいかも知れない。

はっきり書いたり、言ったりしたら済むことかも知れない。

でも人を気遣う、思いやるそしておもてなす文化がある日本人だから

こそだと思う。

私たちはこの美しい心粋をもっと学ばなくてはいけないと私は思う。

MY胴綱

庭師の必須アイテムの胴綱、命綱のことですね。

以前はお徳用スリングを使っていました。

ツリークライミング道具を買うついでに胴綱も少しメカニカルに

してみました。コイツの使用感といいますと「正解!」でした。

かなり仕事がしやすくなりました。伸び縮みの調整が簡単で

自由自在なところがd(_・)グッド!です。

ブルームーン 20ft

Bee-Line 8mm 90cm買ったものの長すぎてイマイチだった物を使用。

カラビナ ヨシキP2で買った1000円チョットのダブルアクション。

前の安全帯に付いていたスナップ。

プルージックコードをプルージックノットで結んでカラビナを付けただけの

ものです。植木屋の皆さんおすすめです。

ついでにベルトをペツルのパッドファストに替えて併用すると

尚いいかも~です。

ツリークライミング道具第2弾

先日Wesspurで注文した道具が届きました。

アッセンダーなどのSRT系の道具がメインです。

ブルームーンのロープ20フィートは植木屋さんの胴綱に使うのに購入しました。

プルージックコードBee-lineをプルージックノットで長さを自由に変えられるようにしました。

以前使っていた胴綱よりずっと使いやすくなりました。全国の植木屋さんにオススメですね(笑)

今度クライミングラインにブルームーンを選択しようかな、なんて考えています。

Non-spil  Gascanなかなか良いみたいです。

ハスクバーナーのGasCanをつかっていたのですが、ノズルがどうも調子よくない。

給油の始めに必ずといっていいほど、噴いてしまってガソリンがこぼれてしまうのです。

今度のコイツは漏れずに快適です。

今回は送料込みで約$550でした。Wesspurはとても親切なお店でした。

木こり見習い!?

お得意先のご依頼で山の間伐作業をさせて頂きました。

子供時代に 大阪に移られており、持ち山がありながらも依頼先が

わからないということで、ご相談がありました。

私も山のことは詳しくわからないですが、親戚にも、知り合いにも山師がおりますので、

今回はお友達の中神木材さんにお願いしました。

3人の職人さんが次から次へと倒していきます。木と木の間を上手く通していきます。

さすが職人!

どこから切るとか、どこに倒すのがいいのか?どう動いていく?とかそのあたりの段取り

は、やはり職人さんでないと判りません。

1日で間伐と片付けをほとんどしてくれました。

庭師の仕事と似ているようで似ていない。違う業種の仕事を見せて頂くのは

とても楽しく、勉強になります。

明日、風人園メンバーできれいに片付けてきます。

お日様に向かって

今日も昨日の現場の続きです。

こちらの松は4年ほど前からお手入れさせていただいております。

かなり形が崩れていたので、一度バラバラにしました。

大分目の数が増えてきて良くなってはきましたが、なかなかくせ者でして~。

普通は幹から外に向かって枝を伸ばしていくのですが、植わっているいる場所のせい

なのですが、どうしても新芽が幹の方に戻ってくるのです。

幹から撮っているので、こっちに向かって来ているのがわかるでしょう!

これが難儀でね、僕たちの基本から言うと全部”戻り枝”って言って、不要枝になるのですね。

だから、どうしても多く挟んでしまわないとならないんです(汗)。

思うように良くならないんです。

この場所は後ろが山で、山に太陽が注ぐものですからこのようなことになるのですね。

植物の自然の摂理なのですね。

昔の旦那さんは5年位で植木の向きを変えたっていいます。

そうしたら、この問題も解決するでしょうね。でも、高さ5m、幅5mの木ですから…..

みごとに太陽の方を向いているでしょう(笑)植物は太陽が大好きなのです。ひまわりだけではないのです。

ちなみに植木屋目線です。高いでしょう!