西南の役の戦没者慰霊碑が東大寺境内にありました。それは鏡池の東側に鎮座しておりましたが、文化財の研究所が石碑の土台に東大寺の礎石が多く使われていたことから、それをすべて取り出すことになったようです。このタイミングで慰霊碑自身も参道の西側に移動することとなりました。石碑は25トンあり曳いて移動させたそうです。我々は土台部分の復元工事を担当しました。3tクラスの石をレッカーを使っての崩れ石積みです。コンクリートでの基礎もあり、地面の下は遺構があることから掘削も限定され、施工はかなり苦労しました。しかし仕上がると大変貫禄のある慰霊碑に生まれ変わりました。これからずっとここに鎮座することになります。
2018.2 完了
施工元 清水建設株式会社、八房建設(株)
協力 安井石材工業(株) 庭想人 庭や木花 東和園