今日は高取町光明寺様へ赤松の植裁を行いました。
かねてから赤松が欲しいとおっしゃっておられましたが、ようやく
いいのを見つけられ、裏庭へ植えることとなりました。
以前、割と大きいベニショウジョウモミジを入れましたので、今回くらいのは
お手の物でfございます。(^^)v
よく働く馬力車でえっこらえっこら。
通れぬところには橋をかけて
えっこらえっこら…
植裁場所に到着。
近くに来たらチェーンブロックの出番です。尻手があれば二股が一番!
以前の記事でも書いたことがありますが、
吉野山に何軒か隠れ家的な宿があります。
そのうちの1軒の吉野温泉元湯に風人園がお世話になっております。
この宿には稲畑汀子さんの句碑があります。
高濱虚子の孫にあたらせられ、毎年春にこちらで観桜の句会を
開かれるそうです。
今回は句碑への伝いに飛び石をということで作業させていただきました。
こちらのお庭は野趣たっぷりのお庭ですから、飛び石を打つと言えど、
人工的なものでは全く合いませんので、自然石の飛び石を探すことに
なりました。石処の吉野でありますが、飛び石となるとかなり吟味しなくては
なりません。数も多くいるので、入手に少々苦労しました。
人伝に紹介してもらいなんとか入手出来ました。
飛び石になりそうな石を選りすぐります。
30個近くの石を選りすぐりました。
分厚いもので30cmほどの厚さのものもあります。
『渡六部に景四部』といいますが、歩きやすいことを重点におきながら、
見た目を美しくなるよう打っていきます。
水を打つとなんとも言えぬ渋さがでますね。
やはり自然のものは良いですね。
今日は奈良町情報館を運営する㈱地域活性局の5周年のお茶会に行って来ました。元興寺の泰楽軒で行われました。庭の仕事に関わる以上、茶の湯は知っておかなければなりません。まだまだですけど。
ただ今日行ってよかったな〜とおもったことは主催者の社長のご実家の和菓子屋さんのお菓子を頂いて、
めちゃくちゃウマかった事です。
見た目からの予想をはるかに凌いだものでした。ビックリする位に。
一流の味とはここまでスゴイのかと。
風人園ももっともっと勉強して一流とよばれる庭師集団でありたいとおもいます
新年に向けてのお庭のお手入れで大変忙しい12月でした、もう大晦日。
あと数時間で新年となります。
風人園も無事新年を迎えることが出来そうで幸せに感じております。
2011年は2度の怪我もありましたが、大事には至らず幸運でありました。
たくさんの新しい出会いもあり、風人園にとってはとても良い年であったと
思います。これ偏に風人園に関わって頂きました皆さまのおかげだと
感謝しております。
風人園は10年目の年を迎えております。
今、幸運にも風人園創業以来最高のスタッフで活動させていただいており、
より良い仕事を提供させていただいております。
2012年も更なる向上を目指して日々精進いたす所存でございますので、
どうか風人園をご愛顧いたけますようよろしくおねがいします。
本年はありがとうございました。
風人園 大西秀明
昨日大切なお客様の一人がお亡くなりになりました。
その方は生前中大変地位のある人でしたが、大変気さくで
田舎のおやっさんでした。お庭の松の木がとても良くなったと
大変喜んでくださり、たくさん褒めていただき、可愛がっていただきました。
若い職人にも「頑張らなあかんぞ!」っと気さくに励ましてくれたり、とても
人間味のあった方でした。
その方がお盆過ぎに入院される前、私に「お庭を頼んどく」と
託しておられました。
早く手入れさせていただかなアカンと思いつつ、多忙で後回しになって
いて、近々にも行こうかと考えていた矢先にこの訃報でした。
お庭を託された日から僅か2ヶ月。全然元気だったのに...
お客様は後のことに憂いの無いよう、ちゃんと私に託されていたのに
何としたことか!
亡くなる前に自宅に帰られたそうです。
その時に「ちゃんとお庭を綺麗にしてくれてあるな」と安心して貰いたかった。
残念でなりません。故人に申し訳なく思います。
自分自身常に悔いの無いように仕事をしていかなければならない。
このことを今回教えられました。
この思いを忘れぬためブログに記すことにしました。
ずいぶんご無沙汰をしておりました。
風人園もお正月に向けてのお庭のお手入れに大忙しです。
仕事って不思議なもので忙しい時期にいろんな他の仕事が入ってきます。
お友達の旅館歌藤さんのベランダと露天風呂の竹垣を作っていました。
大広間の窓からの風景も悪くて、ずっと悩んでおられたのですが、
新しく出来た露天風呂が丸見えになってしまうので、決断されました。
お風呂の上ということもあり人工の竹垣をすることに。足場も悪くとても苦労しましたが、
今日、工事を終えることが出来ました。
出来上がるとなかなかのボリュームだったことが伺えます。
広間からの景色もピシッと締まりましたね。
私は庭師だが割り箸職人のせがれです。だから、使う箸には結構うるさい。
割り箸から木の暮らしが広がって欲しいと望む一人です。
なぜなら、私たちが木に触れる一番身近なものだからです。
吉野青年会議所が吉野CM大賞という催しを開催するにあたり、
仲間6人で割り箸はうまいという名でCMを製作して出展した。
今日、その上映会があったんですが、なんと私たちの作品が
吉野CM大賞になったのです。
作品はこのCMを企画・撮影・編集を一手に手がけてくれた
山本さんのブログでどうぞ!
久しぶりのドキドキ感、受賞の喜びを味わえてとても良い体験ができました。
みんなありがとう!