飛び石打ち

以前の記事でも書いたことがありますが、

吉野山に何軒か隠れ家的な宿があります。

そのうちの1軒の吉野温泉元湯に風人園がお世話になっております。

この宿には稲畑汀子さんの句碑があります。

 

高濱虚子の孫にあたらせられ、毎年春にこちらで観桜の句会を

開かれるそうです。

今回は句碑への伝いに飛び石をということで作業させていただきました。

こちらのお庭は野趣たっぷりのお庭ですから、飛び石を打つと言えど、

人工的なものでは全く合いませんので、自然石の飛び石を探すことに

なりました。石処の吉野でありますが、飛び石となるとかなり吟味しなくては

なりません。数も多くいるので、入手に少々苦労しました。

人伝に紹介してもらいなんとか入手出来ました。

飛び石になりそうな石を選りすぐります。

30個近くの石を選りすぐりました。

分厚いもので30cmほどの厚さのものもあります。

『渡六部に景四部』といいますが、歩きやすいことを重点におきながら、

見た目を美しくなるよう打っていきます。

 

水を打つとなんとも言えぬ渋さがでますね。

やはり自然のものは良いですね。