地域のこと

今晩は国栖ほりおこし会という地元の村おこし委員会のような会のグループ会議だった。

国栖小学校の利用についてがメインでしたが、

それと同時に空き家をうまく流動させる事を提言する。国栖の里はものづくりの里と

売っているから、若い作家の卵とかが移住出来るようなシステムを考えたらどうか?

いろんな意見が飛び交う。

ここで数年前にここ窪垣内へ越してきたデザイナーの平野 湟太郎さんが言った。

「まず、地域の皆さんが本当に私のような他所から来た人が10人も20人も来てほしいのか?」

それを考える必要がある。と言われた。僕は来てほしいと思う。

でも大方の人たちはどうだろう?いざ本当に来たとしたらイヤだと思う人の方が多いかもしれない。

とてもグサリと刺さった一言だった。

灰つくり

久しぶりの投稿です。

めっちゃ暑くなってブログを書くのをサボってました。

人不足がたたっており忙しく仕事しております。

仕事はとっても忙しいのですが、土曜日は私がお世話になっている社中の

蔵六会恒例の灰つくりだったので参加してきました。

お茶人は火事の時はまず灰を持って逃げろ!というほど灰は大事にされているもの

だそうです。昨年初めて参加して今年は2回目ですが、こうやって自分で灰を作ると

その意味をなんとなくわかるように思います。

まずは炉で使っていた灰と昨年作って保存していた灰を通しでフルイます。

IMG_20130713_143658

 

3mm位の通しでフルイます。

古い木桶に入っているのが昨年作った灰の残りです。

これは割と楽な作業です。

この後絹通しで再度通します。これが大変!とても時間がかかります。

通して残った粒を手で揉んでまた通しての繰り返しで通していくと

写真のような葛の粉のようなきめ細かな灰になります。

とても美しいです。

IMG_20130713_143704

 

今度はこの灰を番茶で練っていきます。

IMG_20130713_152208

 

今年は吉野の造り酒屋で使用済みの木桶を譲って下さいと突然伺ったにも関わらず、

快くわけてくださいました。お蔭でまたしばらく使えます。

吉野杉の木桶が役目を果たした後もこのように役立ってくれます。

IMG_20130713_152213

 

慎重に混ぜて、練ってを繰り返し、満タンにして、新聞紙で蓋をして、

炉が始まるまで、暗所にて保管します。

こんな作業をしている社中はほとんど無いだろうと先生はおっしゃいます。

大抵は新しく買うそうです。

レアな修行をさせていただけてとても嬉しいです。

先生が何十年もこうやって守ってきた灰が、今年も無事に作ることが出来ました。

直伝のたれを守っていく料理人のように、お茶の世界でも見えないところで、

守り続けているものがあるのですね。

茶道では見えないところで手間をかけているシーンが多々あります。

こういった事がとても美しいと感じます。だから面白い。