僕はよく叱る。と言ってもうちにいる若い子にだ。
「遅い!」、「汚い!」、「段取りワルイ!」
若い子には耳が痛いだろう。
でも、職人は速く、正確に、美しくしてこそ職人だから、今叱られるのは仕方のないことだと思う。
しかられない方がその子にとって、不幸なことだろうと思う。
一緒に仕事をしていて、離れていても仕事が出来ているかどうか分かる。
仕事の音がある。
庭木の手入れをしていても、刈込鋏の音、剪定鋏の音、松の葉をむしる音、足音いろんな音が聞こえてくる。
仕事が出来ている音と出来ていない音は明らかに違う。
職人さんの仕事はどんな仕事でもそうだと思う。大工さんの金槌の音、左官のコテの音、ブロックを積む音・・・・。
昔親方が言っていたことが、今よく分かる。
「音が大事やねん!お前が何してるか音だけでわかる。」
「職人の字には、耳と音がはいってるやろ!」
ほんと、漢字を考えた人はスゴイと思う。そのとおりやもん。
若い子の働く姿を見て、僕も少しは成長したのかな?もっと良い職人になりたい。
今日は、アカマツの手入れをしてきました。