二日目です。
あわらから竹人形の里へ移動して、一つ目の研修です。
とても繊細な技に脱帽です。竹を扱う者として、自身の未熟さを認識せざるをえませんでした。
とてもニッチなジャンルなのに長きにわたり生き続けているのには、やはり確かな技術がありました。
器用ではない、本物の技術です。
竹人形の里は永平寺が近くでしたので、少し参拝することにしました。
さすがは曹洞宗総本山です。独自の壮厳なピリリとした空気に包まれておりました。
美しい自然と素晴らしい建築物がある。私はお寺がとても好きです。
永平寺でしっかりお参りした後は美味しいおろしそばを頂き、次の地越前和紙の見学へ
向かいました。
見学させていただいた、岩尾製紙所ではフスマサイズの紙を漉いていて、ここが吉野にはないところです。
吉野和紙は家内工業ですが、こちらはたくさんの職人が分業で作業しておられました。
いつまでも長く続く工場へ一歩入るとそこには、ピンと張り詰めた凛とした空気がありました。
一枚の紙を漉くのに必ず二人以上で漉いておられるのですが、一言も言葉を交わすことなく
紙が漉き上がっていくのです。まさに職人の世界です。普段慣れ親しんでいるだけに、ここでの
紙漉きには度肝を抜かれてしまいました。吉野でもこんな大きな紙が漉けたらいいのにと思いました。
和紙の博物館などを見学し、たくさんの種類の和紙があることを知りました。
和紙の奥深さに感動です。
たくさんの新しい知識を得ることが出来ました。旅というのはよいものですね。