お庭の話とは全く関係ないけれど、私が住む国栖の里は
手漉き和紙が有名ですが、割り箸の産地でもあります。
私の両親も割り箸を今でもつくってます。
小さな小さな家内工業ですが50年以上のキャリアです。
私も子供の頃よく手伝わされましたものです。
この辺りでつくられている割り箸は桧や杉の割り箸で、いろんな種類があります。
普通の人々はあまり気にもしない物ですが、工業製品としては
なんとも手間のかかる物なのです。自然の素材ですから、同じようで
全く同じ物はないので、他の工業製品のようにオートメーション化
というわけにはいかないのです。機械を使っていても、人の手による所が
非常に多い。
もちろん危ないし、素人にはマネは出来ません。
割り箸職人です。とても安くて使い捨てするものですが、
職人の作った作品なのです。
高級な工芸品とかでなくても、至る所に職人仕事ってあるのですね。
オヤジたちはノギスとかで精密に計るわけでもないけど、
いつも同じように同じ物を作っている。職人が職人と呼ばれる
ところだろう。素晴らしいと思う。もしこの記事を読んでくれたなら、
一度箸というものに気を留めて下さい。わかりにくいけど違いがありますから。
味もちがいますから。
僕自身はおやじのように庭職人を通すのか、作庭家などと
ちょっとホワイトカラーっぽくなっていくのか?
どちらも捨てがたい。