堺 佐助

今日は樹木医試験がありました。2度目の挑戦です。

どうも分厚い本を読んでいると眠たくなってしまって...

ほとんど勉強なんかしてませぬ...午前選択問題5択33問。

午後論述問題 3問 奇跡が起これば良いですが、みなさん勉強

されている方ばかりのようで、120人の中にはしんどいかなつと^^;

気を取り直して、最近気になっていた堺の鋏が気になっていたので、

堺まで行くことにしました。とりあえず堺刃物伝統工芸会館へ行くことに。

天王寺から阪堺電車に揺られ妙国寺前駅まで行きました。

チンチン電車はいいですね。便利な乗り物だと思います。

なんといっても味がありますよね。

しかも全線200円均一。いいね!

目的の堺刃物伝統工芸会館に到着して見学しました。

包丁やら鋏類がディスプレイされてます。

あまり感動するものもなかったので、職員の方に

「刃物をぶらりと見て回れますか?」「僕は庭師なので鋏が見たいです」

と訪ねますと、

「堺は包丁だけですよ。」との返事。

「ここにもたくさんあるじゃないですか!」と返すと、

「機械打ちの量産鋏以外はほとんど三木の鋏ですわ!」「堺では1件だけです」

ショック!! せっかくきたのにがっかりです。

堺の1件というのは佐助というブランドで、超有名で目がむくお値段

なのです。

本当は、名も通っていない鍛冶屋でこっそりと良質の鋏を打っているところがあって

掘り出し物に出会えるかもと期待してたのです。

というわけでせっかくですから『佐助』へ

Googleマップを頼りに到着。便利な時代ですね。

貫禄のある店構えです。

お店はしまってましたので、ショーウインドウの鋏の値段をちらつ!

脅威の8万超です。高つ!良いのかもしれないけど床の間に飾っとかな

アカンやん!と心でぼやきながら、さてどうしたものか?と

せっかく来たのに...

ふと見るとインターフォンが...ピンポーン...「鋏を見たいのですが..」

主人が出てきてくれました。そして鋏を丁寧に説明してくれました。

何本か持たせてもらいましたが、やっぱり素晴らしい鋏でした。

裏スキやひねりなど見えないところをキチンと作られてます。

そして何よりも主人の汚れた作業服が本当に手打ちの鋏を作って

いるのだと確信させられました。僕が昔に行った京都の刃物屋は

ダンナさんが綺麗な服をきて何万円もする鋏を出してきてました。

でもここは違う!

更に作業場も見せていただけました。

いままでたくさんの刃物屋さんを回りましたがこのように実際の作業場を

見るのは初めてでした。

8万円~9万円する鋏ですが、相応の値段だということがわかりました。

畳の上でふんぞり返っているわけでなく、真面目に鋏を打っておられる

ことがよくわかりました。いろんな技術や形があることも。

わざと何年もかけて錆びさせてから

仕上げる錆出し仕上げ象嵌いり。見たこともない素晴らしい質感でした。

今回おじゃまして『佐助』さんのイメージががらりと変わりました。

いつか絶対に1本は買っておきたいと思います。

今日はここにきて本当に良かったです。